伊佐木一匹¥10,700

現実から逃避するために磯へ行ったら、もっと目を背けたくなる現実がそこに・・・
珍しく出遅れてしまったので希望の釣り場を確保できる可能性は限りなく低い。
まぁ、ゴロタならいくらでも入れるだろう・・・とりあえず先に磯を回ってみるかと偵察すると・・・
中々の荒れ具合というか、青物狙いにはかなりキツイ完全逆風&うねり高。
そんな中、背負子装備の3人がまさに降りていこうとしているのを目撃したので最初のポイントは遠慮することにして退散。
遠目からみるに餌師の方じゃなかろうか・・・?
カゴ釣りヒラマサ?石鯛?
うーん、この風とウネリだと600%、餌の釣りは成立しないと思いますが・・・それもまた経験でしょう(何故か上から目線)
いや、仮に無茶して頑張ったとしても、餌釣りならば潮が効いている真正面方向がゼッタイ無理なので、潮が入ってこない磯の裏側のワンドで釣るハメに・・・つまり『アリバイ的な竿出し』になるのは明らか。
そういう経験が糧になる日がいつか来るでしょう・・・
次のポイントに周ってみると・・・
誰もおらんやん

なかなかサラシとるやん

おっしゃ、ほな、ここ入ったるわ(何故か関西弁になる)
予報ではそんなに長続きしないサラシ(のはず)
出ている間は効率よくサラシを回りながら撃って風が止んだら青物回遊待ちという作戦を立てます。
が、2タックル持ち込みはシンドイので持っていくのはSHORE11にバッカンのみ。

先人達が施した土木作業の数々に畏敬の念を抱きながら下っていきます・・・
ウム、では早速・・・

あ、因みにですが、↑のような「平地」はヤバイです。
そこに立ってると高確率で死ぬんじゃなかろうかと思います。

キワを超えてこういう波(写真では大したことなさそうでも、これですら実物は相当ヤバい)が来るのでキワに立つのは絶対NG。
キワどころか「平地の奥」に位置していても時折、絶対に耐えきれないであろう波が押し寄せます。
バカ波というヤツです。
こういう「平地」は消波ブロックならぬ「消波平地」・・・ここで波の勢いが衰えるので平地の奥にある高台に立つのが利口です。
浅瀬に広がるサラシ・・・所々に沈む根をピンポイントに狙い撃って、歩いて、時には泳いで・・・
こんな感じのステレオタイプのヒラスズキゲームは多分、宮崎とか千葉の遠浅の磯をモデルとしたイメージなので、急深の磯では真似しないようにしましょう。
急深の磯はこんな感じ:
キワのサラシ・払い出しを狙える立ち位置を確保し、ビビリながら撃つ。
根掛かりは撃った先ではなく、回収間際のキワであることが圧倒的多数です。
一見、回収に行けそうな感じがします・・・が、絶対に無理して取りにいかないように。
変な意識高い系の啓蒙を真に受けて死ぬより、自然を汚して生きるほうが人間らしいのです。
根掛かり殆どは軽いシェイクの繰り返しで外れます。
軽いシェイクで外れななくても、ラインを緩めて待っているとやがて波の力が外してくれます。
運悪くどうやっても外れそうにない場合でも、ルアーなんてたかが2000円・・・命に比べたら安いもんです。
閑話休題
さて、裂波140モドキをパイロットルアーとして投げます。
投げます。
投げます・・・
ピョコッ(魚信)
うおりゃあああああああ
(あれ、軽いな・・・チヌ?)
やっぱりチ・・・・

イサキッ!!
つい最近、どこかの直売所でこれくらいのサイズのイサキが1980円(!!!)という値が付けられていたのでテンションが上がります。
イサキが旬といわれる6月頃よりめっちゃ暴騰しとるやんけ!
冷凍庫にヒラスズキが山のようにストックされているのでヒラスズキはオールリリースするつもりで、青物がきたらキープするつもりでしたが、これは思いがけないラッキー・・・タイドプールに放り込んでおきます。
裂波140モドキで撃ち歩いても反応が得られないので次はバイブ・・・バリッド90Hで下のレンジを攻略。
磯のバイブについてイロイロ考えたんですが、このバリッド90H、かなり理想的な磯バイブに近いですね。
頑丈であって、フック絡みが少なく(サラシ撃ちには非常に大切な要素)、平均的な70サイズのバイブより逆風に強く下のレンジを行く・・・
磯の鉄板バイブは様々な理由からして、確固たるジャンルとして確立されてますがフックサイズに限界があって、そこにプラスチック製バイブの存在意義があるというか、鉄板とプラ製の両者が共存できる余地があるんですね。
バリッド90Hは#3サイズのフックを難なく搭載できるのが嬉しい。
バリッド90Hで攻めていると・・・・とある払い出しで1ヒット!
ところが・・・・回収間際のエラ洗いでバラシ。
んー、サイズ小さそうだったから、まいっか・・・このサラシ加減ならいくらでも出てくるっしょ(←間違い)
ヒットに気を緩めてランガンを続けますが、撃っても撃っても無反応。
ん、レンジが違ったかな・・・?
前回得た教訓に基づきシンペンか120mmくらいのミノーで「小型+表層」のレシピにしようかな?
・・・と、その時!!
事件が起こった!!!
ルアーケースが1個ないやんけ!!!
要するにシンペンとか120mmクラスのルアーを入れていたケースなんですが・・・取り出そうと思ったら、無い

冷静にランガンしていた道順を数度往復するも・・・ない

何が入っていたか思い出しながら、損失を計算してみる

・ハニトラ95S
あまり使わないからいいか・・・でもアイマだから最低でも780円だろ
・アダージョヘビー105
これが痛い・・・でも使い古しだから780円で計算するか
・スライドベイトヘビーワン28g
最大のロス・・・小型でヘビーでしかも廃盤・・・1280円だな
・シマノ ドリフトスイマー
何処で買ったか忘れた・・・かなりどうでもいいので480円
・アイアンマービー
いいルアーだけどまぁこれはどこでも買える・・・使い込んでいたので評価額は580円くらいか
・K2S122
うわああああ・・・1280円
・トゥルーラウンド115
うわあああああ・・・1280円
・Z120F(歴戦のカタクチZ)
うわあああ・・・・でも傷んでいたし、中古で弾数も多いから780円としよう
・パクリ裂波120 3個
何気におニューなフックの数・・・1200円
・パクリ烈風120 1個
まあいいか・・・400円
・メイホウルアーケース
結構新しかったぞ・・・400円
ここまで合計9240円
さらに途中で殉職したジャクソンの鉄板VIBを480円、それにこの後大破したアサシン140Fを980円として追加すると
総額10700円ナリ!!!
自分の釣行史上最大のルアーロスです・・・
が、
心を無にして釣りを続行します。
カタチあるものはいつか無くなるのさ・・・
なんて強がっていますが、スナップを開けようとするその手は震えております・・・
無いルアーをベースにした作戦を立案しても意味がないので、140mmクラスのミノーとバイブ中心の組み立てに戻ります。
一向に反応が出ないサラシを攻めつつ、時折沖に投げて青物を期待する・・・・使うルアーはアイルマグネット3Gリップレス145Fとダイワの鉄板バイブ・リアルスティール28g
サラシ

サラシ

サラシ

前に出るのがNGなので青物狙いの釣りができません。
ダイペン操作とか無理です。
大型ヒラスズキ/青物兼用プラグをサラシとサラシ絡みの沖に投げて「偶然」を期待します。
が・・・・
開始から4時間・・・魚も、釣り人も、誰も来ませんでした。
ここを完全に独り占めしたのは初めて(苦笑)
・・・で、イサキ一匹(笑)
途中から風の向きが大きく変わるはずが・・・あまり変わらず、ウネリが高いままで青物狙いには向きません。
ヒラスズキも釣れません。
まぁ、これも釣りでしょう。

はぁ、帰ろう。

帰路はひたすらこんな感じ。

生還!
ええ勉強させてもらいましたわ(何故か関西弁になる)
・・・な~んて、納得するわけがないのでした・・・
続く
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