正しい戦略を立てる

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数年前、博多湾で「彼」と出会った。

彼はO痛県H太市のアングラーだった。

彼がシーバスアングラーとして選んだフィールドは博多湾だった。







・・・えっ!?


なんでっ!???









九州の地理に疎い方にO痛県H太市の位置を説明します。



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絶望的な山奥に見えないこともないですが、H太市は古くから九州の交通の要衝であって、全方位に向かって立派な道路が放射状に伸びており、高速代を捻出できる人ならばロケーションのハンデは思ったより小さいかもしれません。
世の中には“海まで片道1時間半”なのに大都会岡山に通い詰める奇特な人もいるようですし。


自分がもしこんな山奥に隔離されたら天領であった古都に住んでいてシーバスをやるとしたら、間違いなく畜誤川シーバスをメインにします。だって、自分の街の川を下っていくだけ(高速も不要)でOKだし、近いし、アベレージでかいし。



・・・ですが、彼が選んだのは博多湾でした。



自分から言わせると、彼のシーバスフィッシングはもうこの段階で躓いている(あるいは失敗が予見される)訳ですね


フローチャートにするとこんなかんじ:



シーバスを釣りたい→NO→あっそう【終わり】

YES

博多湾シーバスを釣りたい→YES→なんでそこから博多湾?【終わり】

NO

畜誤川シーバスを釣りたい→NO→あっそう【終わり】

YES

ハッピーシーバスライフ




いや、わかります。
わかるんです。

そもそもH太市は福岡市経済圏であって(YES,これだけ離れていますが、ホントそうなんです)、H太市民の多くは福岡に土地勘があるんですね。
もしかしたら彼は釣りとは別の用事で福岡に頻繁に来ることがあったのかもしれません。

さておき・・・



「シーバスを釣る」

「シーバスアングラーになる」

「シーバスフィッシングを楽しむ」



という単純な行為の根本において、彼が選択した福岡という地は”福岡なら土地勘がある”という「自分本位」で決められたものであり、「シーバス本位」のものではありません。

そこに失敗があります。
何故かもうすでに失敗したことになってますが、まぁ、早期の段階で挫折してるでしょう(笑)


最も近く、通いやすいわけでもなく

最もサイズや数が期待できるわけでもなく

最もアングラー人口が少なく釣りやすいわけでもなく

最も未開拓で可能性が残されているわけでもない・・・


ハッキリいって最悪の選択に近い。


高速を使えば最安で片道1730円・・・通常料金で2310円
それに加えてガソリン代が片道70km分+現地移動分
もし高速代をケチると鬼のように所要時間が増加する・・・

シーバスに対してこのような出費の覚悟があるというのは凄いことですが、その投資に見合うだけリターンがないというか、期待値が最小なフィールドを選んでいるわけですね。



自分ならこのような優先順位をつけて自分に合うフィールドを開拓していきます。



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1.畜誤川&殺部川シーバス

2.憮然&国嗟鬼シーバス

3.O痛シーバス

4.苦魔本シーバス

5.福岡博多湾シーバス

6.怨賀川&奇田Qシーバス



多分というか、99%、畜誤川がメインになるでしょう。
通いやすい、交通旅費が安いというのは本当に大事。

この中で一番非現実的なのが奇田Qかな・・・単純に遠すぎ&時間かかりすぎ。

一番意外性があるというか、面白そうなのが憮然方面のシーバス。




あ、話が逸れましたが、要するに、です。



初心者がシーバスを釣るためには、1回や2回、いや、10回のボウズに凹まずに狙い続ける必要があって、狙い続けるということは現場に通い続けるということで、「通いやすさ」をフィールド選択の理由として重視してよく、また、そのエリアから得られる釣果の期待値を常に天秤にかけましょう・・・ということですな。



10回のボウズを経て得られる釣果が40cmあるかないかの遠い博多湾セイゴフッコか、70UP80UP当たり前の近い有明鱸か・・・どっちを選ぶべきかは自明の理というヤツです。



物事の根本で間違った選択をすると、末端でいくら修正しようとしてもさほど意味がありません。

「H太市の彼」の話は県境をまたぐスケールの大きな話ですが、これは同じ市内の話にしても同じことです。

尚、彼が挫折したのか、オムツを履いてまでディープに浸かるようなアングラーになったかは、定かではありません。



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