ブルーブルー スネコン130S

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スネコン130S

メーカー:ブルーブルー
カテゴリー:ただのシンペン
スペック:全長130mm 重量23g フックサイズ#3


評価

インプレリクエスト対象ルアー

【インプレ希望の理由】
胡散臭いブルーブルーの製品にしては、人気?というか他人のブログに出てくる割合が高く、i○aのコ○ケやそれこそブルーブルーのブ○ーウィンのように発売直後だけブログに出て消えるわけでなく未だに残っています。
それがただの信者によるものなのか、それとも実際になにかしら良いところがあるのか気になります
他人のブログを見てる限りこのルアーじゃないと取れない系出はないと思うのですが…
自分で試すには高いのでよろしくお願いしますww



ふと、良いルアーとはなんだろうかと考える。

・・・うーん、「良いルアー」が包括する意味があまりにも多すぎて、議論を一元化することが難しい。

例えば、とあるジャンルの「先駆者・オリジナル」となったルアーはいいルアーといえるし、そのジャンルのルアーの可能性を発展させるべく「性能を最大化」したルアーもいいルアーといえるし、そのジャンルの後発でしかも必ずしも最高の性能を持つものではなくても「圧倒的にリーズナブルな最安価格」で売られるルアーもいいルアーといえる。

どの要素がもっとも「いい」かはアングラーの感性や使い方や経済状況によるので一概にこれがベストだとは言いにくい。

ただ言えることはある。

「オリジナル」でもなく「最高の性能」もなく「最安」でもないルアーを「いいルアー」とは言わないだろう。





適性

サーフ    ★
内湾干潟   ★★★
河川/河口  ★★★★
磯       ★★
港湾     ★★☆


もっとも適性があるのは河川の流れ攻略。
ストラクチャー狙いのドリフトはストラクチャーとの距離が近ければ可。
トライデント115やブルスコⅡ110やスタスイ125などの、かっ飛びシンペンを使って攻略せねばならぬような橋脚撃ちには絶望的。

スネコンが最も向いてないのがサーフ・・・それから、磯。
その飛距離の短さと適正リトリーブスピードのスローさがサーフとは致命的に合わない。
磯の場合はさらに「浮き上がりやすさ」「体積の大きさに対する自重の軽さ」が災いして、よほどの凪でないと使い物にならない。
よって磯でスネコン130Sを使った釣果は「スネコン130Sを使ってみせた」可能性が高く、参考にしないほう吉。


キャスティング

飛距離 ★★★☆
飛行姿勢 ★★★
キャスタビリティー ★★★

かなりボリューミーなボディーですが、驚愕すべきはそのキャスタビリティーの低さ・・・重心配置的にも空力的にも、飛距離にはネガティブな要素しか詰まっていないルアー。

実際にキャストしてみると目を疑わんばかりの低レベルなキャスタビリティーにビビることになるでしょう。
具体的にはどれくらいかというと・・・理想的なキャスティング状況で10年前のルアーであり、固定重心・センターバランス気味のシンペンであるレイジー115(115mm19g)と同じか、やや劣る程度。
向かい風か横風が吹いているとそのレベルはさらに低下します。

ぶっちゃけ、2015年に発売された130mm23gのシンペンとはとても思えませぬ・・・

このキャスタビリティーの低さ故、「スネコン130Sで釣りたい」「スネコン130Sで釣ってみせる!」「(魚の都合ではなく人の都合で)スネコン130Sじゃないとダメだ!」という強靭な意思があるか、それとも他の大型シンペンが全滅して消去法的にこれしか使えない・・・みたいなシチュエーションでもない限り、スネコンを使おうという気持ちになれないですね、はい。

ちなみにこのレベルの低さが

“カテゴリはシンペンではない”
http://www.fimosw.com/u/blueblue/tmm3jxrmskymym
と公称している理由の一つでしょう。
スタスイ125とかブルスコに比べられたら惨めすぎるのでシンペンとして認識されたくないですよね・・・


レンジ

かなり浮き上がりやすい。
河川での使用ではいい要素。
流れに任せたままスローで巻けます。


アクション・使い方

アクション ★★★★

かなり“危うい表現”を多用したクソプロモーションビデオがこれ↓





25秒頃に浮き出る


「究極のS字アクション シンキングペンシル」


の文字・・・
お気づきかと思いますが、メーカー自らが書いた解説文で「これはシンペンではない」と言い放っておきながら、メーカー自ら撮影した動画で堂々と「究極のシンペンである」と名乗り上げるこの度胸・・・




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・・・お美事にございまする・・・







としか言いようがないですね(苦笑)



さておき、この動画には意図的に伏せられている事実があります。

47秒頃から始まる「究極のS字アクション」とやらのデモンストレーションアクションですが、これ、99.999%ロッドアクションを入れています。
タダ巻きではこうなりません。
切れのいいS字アクションは別にして、そもそもスネコン130Sにはこんなに速いスピードでのタダ巻き適性はありません。
ロッドでコントロールしていることは明らかなのですが、その事実を意図的に伝えていないのです。

↓これが真なるスネコン130Sのアクションです。





1:03頃からタダ巻きが始まりますが、なんというか、こう・・・普通のシンペンです。
・アクションの大きさ
・浮き上がりのよさ
・スローから泳ぐこと
以上3つの特性がスネコン130Sの持ち味ですが、まぁ、普通のシンペンです。

で、このテスター様の動画の続きですが・・・
3:33あたりからトゥイッチを入れた使い方を説明しています


・・・ビンゴ!


ブルーブルーの公式動画にある「速くてワイドなS字アクション」と同じですね。
ちなみにコレ、わざわざ動画を見比べなくとも、実際にスネコンを使ってイッパツ投げるとすぐに分かることです。

追記:世の中に存在するほぼ全てのシンペンがトゥイッチ操作によってスネコン動画のような「速くて大きくキレのあるアクション」を出すことが可能です。
トゥイッチイングによるS字・ヒラウチアクションは別に新しい要素でもなく、スネコンの専売特許というわけでもありません。
タダ巻きでこのようなトゥイッチイングアクションが出るかのような印象を植え付けようとするのは如何なものかと思いますね。





こんな感じの、得も言われぬ「姑息さ」が大嫌いなんですが、まぁ続けましょう・・・




ここまでくるとスネコンとは河川でドリフトで使うあまり飛ばない大型シンペンであると、言い切ってもいいような気がしますが、実はこのルアー、もう一つの「隠し味」を持っています。


スネコンを使って数回キャストすると否が応でも気がつくことなんですが・・・・


いくらなんでも重心の位置がオカシすぎる、と。


そしてトゥイッチ/ジャークをすると、ボディーやや前方よりのセンターを中心にした特徴的な復元作用&フォールが働いていることにも気がつきます・・・


これ、K-TENのRユニットみたいなものを腹に積んでないか?と。








↑これに類似した機構がボディー内部にあって、そのせいで飛ばないんだなと解釈しました。
スネコン130Sを手に持って静かに動かすと、複数のベアリング球の「あそび」から出る音がしますからね。

で、その正体は・・・塗装を落とすと現れます。






実は自分もサンドして完全クリアにしようと思ったのですが、ツイッターなる便利な文明の利器には先駆者様(←ステキ!)がいたのでわざわざ自分でする必要はありませんでした。


なるほど、この配置だと飛ばないはずだわ・・・


なるほど、これ、Rユニットモドキだわ・・・


なるほど、道理でクリア系カラーを出さないわけだわ・・・


なるほど、シンペンというルアーの本筋・本流で勝負していない、ニッチなルアーというわけなんか・・・



この記事の冒頭に「“良いルアーの定義”が複数存在するので良いルアーとは何かとは一口ではいえない」的な文章が転がっていますが、実は「良いシンペンの定義」はもうちょっと狭くて明確なんです・・・

・よく飛ぶ
・スローでもファストでもそれなりのアクションが出る(リトリーブスピードバンドが広い)
・上記の特性が設計されたレンジ(浮き上がりやすいorにくい)によくマッチするし、多少ハズレても問題ない

例えば、スタッガリングスイマー125・・・・浮き上がりやすく、スローで上のレンジを引ける「あまり泳がないシンペン」として設計されているが、リトリーブスピードを緩めることによって沈めて使うことが出来るし、多少早く巻いても極端なワイドS字になることはなく、アクションが破綻しないので早巻き適性もあるといえる。
・・・つまり「浮き上がりが良い系シンペン」として要求される項目がほぼ全て詰まってるんですね。


要するに、スネコン130Sは「飛距離」とか「レンジ*リトリーブスピードの組み合わせ幅の広さ」といった、シンペンというジャンルのルアーに求められる「普遍性」で勝負することを避けた、傍流に位置するルアーなんです。

このルアーを端的に言い表すと、ジャーキングルアーの一種なんですね。

どうでもいいことを(ロッドアクションを入れていることを隠しながら)アピールし、これは今までになかったとか、既存のジャンルのルアーとは違うと訴えかけるのは「普遍的なシンペン」としての自信の無さの表れなんですね。

もっとも

・アクションの大きさ
・浮き上がりのよさ
・スローから泳ぐこと
・Rユニットモドキの効果によるジャーキングとの相性の良さ

この4つの特性が備わっていることは間違いない事実であって、まったくダメなルアーだと言っているわけではない・・・ということを最後に強調しておきます。


フックチューン

デフォルトで#3が2フックアイ
130mmという長さならば、できれば3フックアイを・・・・と言いたいところだけれども、フロントフックの位置が意外と良くて技術的にも経済的にもコレでいいかも。
#3というサイズも河川なら十分。



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ルアーの入手

値段 ★
安定供給 ★★★

高ければ2700円(!!!!!)
安ければ2100~2200円
恐らく内部ユニットの値段および組立工程の増加がルアーの単価を押し上げているのでしょうが、正気の沙汰ではない価格だと思います。


総評

最終評価 ★★★

スネコンを構成する要素には何一つ独自性はないが、悪いルアーではないし、釣れないルアーでもない。
ニッチなルアーではあるが(意図された性質を考慮すると)なかなかよく出来たルアーであるとさえ言える。

・値段の高さ
・シンペンとしての王道を往くことを避けたニッチなルアーであるという性質
・ルアーの解説にまつわる整合性の無さ

これらが気にならない人であるならば、十分な戦力になることでしょう。

恐らく、スネコン130Sを特に好んで使っているという人は

A)ジャーキングというメソッドがかなり好き

B)シンペンというジャンルのルアーをほとんど使ったことがなかった


このどちらかに属するんじゃないかな、と思います。

Aなら皆、幸せ。
Bなら二通りの解釈が可能で
「もっと世界は広いのに」という表現もできれば・・・「食わず嫌いを矯正したスネコンは偉い」とも言えるでしょう(笑)

ジャーキングに拘りがなければ、同じ浮き上がりがいい系シンペンの最高峰であるスタッガリングスイマー125ARC(ただし、アクションはスネコンと違って控えめ)をお勧めします。

つまり、スネコン130Sは「いいルアー」でも「悪いルアー」でもなく、ハマる状況に落とし込むことができれば「使えるルアー」になるが、大多数のシーンにおいては(値段以外は)「平凡なルアー」だといえる。









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