UZU タフマニアンデブル

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タフマニアンデブル

メーカー:UZU (『ウズ』と読みます)
カテゴリー:磯ヒラ用小型シンキングミノー
スペック:全長105mm 重量20g フックサイズST56#2

評価

インプレリクエスト対象ルアー

【インプレ希望の理由】当方、東北は山形在住で博打のような確率のヒラスズキを狙っております。私はまだ日の目を見れておりませんが、山形県でも年に数匹フッコサイズではありますが、ヒラスズキの釣果が報告されておりますし、定置網にもヒラフッコが入っているとのことです。
そんな理由や個人的な好みもありまして、よく南側向けのルアーを購入、投入しているのですが、釣れるのは当然マルスズキばかりでございます…苦笑
ですので、このルアーのヒラスズキにおけるポテンシャルがわかりかねますので、勝手ではありますが、ぼらおさんにインプレしていただければと思います。
ちなみに、このルアーの「トゥイッチからのステイ」ではなくても、スローリトリーブでのタダ巻きでも磯マルは釣れておりますが、このルアーでなくても…という気はしています。
長文・駄文失礼いたしました。
また、実釣記・インプレ楽しみにしています。


山形で磯ヒラ狙い!
しかもこういうマニアックなルアーを使って・・・
世の中には本物の猛者がいるんですねぇ・・・
なんだかとっても遅くなりましたがインプレに入ります(汗)


個人的にはとても感謝しているルアーです・・・当然、このインプレリクエストにも感謝しています。
もっと正確にいうとこの「タフマニアンデブル」とブルーブルーの「ブローウィン140S」に感謝しています。


それらのルアーは磯ヒラにおけるミノーを用いたジャーク・トゥイッチ・スウィープによる有効性を研究するきっかけになったからです。


まず、前提として、磯ヒラにおけるミノーを用いたジャーク・トゥイッチ・スウィープが非常に有効となりうるシーンが存在する・・・ということがあります。
おそらく磯マルにしても同じことでしょう。





適性

サーフ    ★
内湾干潟   ★
河川/河口  ★★★
磯       ★★★★
港湾     ★★★

その飛距離を考えると、磯での適性は「勝手知ったる磯で、小ワザを効かせて」・・・という限定的なものになるでしょう。
アクションの性質からすると意外と内湾のシーバスにも使えるかも
(ただし、これまた飛距離が使えるシチュエーションを限定させることになるハズ)

キャスティング

飛距離 ★★★
飛行姿勢 ★★★
キャスタビリティー ★★★

↑11ftMHクラスのロッドにPE1.5号を使った「荒磯での使用」を想定したキャスティング感
固定重心で飛行姿勢が安定しません。
9.6MLクラスのロッドにPE1号を使って「内湾シーバス」を想定したキャスティング感は・・・うーん・・・“エリア10EVOくらい”といいましょうか、とにかく微妙感漂うルアーです(苦笑)
このキャスタビリティーの低さが磯ヒラルアーとしてのボトルネックになってます。
初めてのフィールドや確信のないシチュエーションで初っ端からタフマニアンデブルを投げようか、なんて人はまず居ないでしょうね。

「この海況でこのポイントは高確率でヒラが入っている・・・しかも射程的にタフマニアンデブルでも十分だからまずはコレで行ってみようか」

みたいな使われ方をするルアーです。

レンジ

シンキングですが、普通に巻けば裂波120くらいのレンジになります。
ちなみにタフマニアンデブルで普通に巻くというと、チョット早めのリトリーブを指します(そういないとアクションしない)。
メーカーとしてはカウントダウンしたりなんたり、自由にしてね・・・だそうです。


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アクション・使い方

アクション ★★★★

ポリウレタンフォーム製?EPSフォーム製?
何れにせよインジェクションのプラ製とは違って外殻に比重があまりないせいか、ロッドアクションに対するレスポンスが非常に良いです。

スローにただ巻きすると全然アクションしませんが、あるスピードを超えるとアクションが始まり、そしていきなり暴れはじめます。
エリア10EVOがあるスピードを超えるとちょっとアクションが入り始める・・・くらいじゃなくて、ONになるといきなり暴れ始める図を想像してください(笑)
(平穏な海でという条件で)慣れと訓練次第ではしっかりアクションしながら泳ぐけど暴れすぎないスピードバンドを保てるかと思いますが、荒磯でそのスピードバンドを意図して保つのはまず不可能でしょう。
このルアーをただ巻きオンリーで使おうと思ったら、乗りこなしがいのあるじゃじゃ馬になると思ってください・・・基本早目です。

一番合ってるナ・・・と、思ったロッドアクションは小刻みな連続トゥイッチ(&ほんの僅かなステイ)。
逆にあまりシックリこなかったのが、早く大きめなジャークと、ゆっくり大きく作るスウィープ。

そこまでグイグイ沈むルアーではないのですが、大きなアクションを作ると派手に暴れるけど余韻のステイ(慣性による前進)が短いのが特徴です。
シンキングでしかも重心が後方にあるのが急ブレーキになってしまうワケですね・・・これだと食わせの間がちょっと短すぎるような気がします。


この“急ブレーキ”が玉に瑕というか、このルアーが画竜点睛を欠いているところかな・・・


個人的な成功体験からすると、磯ヒラによるジャーク・トゥイッチ・スウィープによる誘い出しのキモはアクションそのものよりアクションが終わったあとの「抜け」にあると踏んでいます。
タフマニアンデブルは明らかにそこが弱い(アクション後の「抜け」の距離と時間が短い)・・・小刻みなトゥイッチでは問題ありませんが、底のほうでズル賢く沈んで出てこないヤツは忙しいトゥイッチでは出てきにくく、もっとスローでもっと大きな誘いでしか浮いてこないんですよね。
で、その大きな誘いがやや苦手であると。
(誤解なきように言っておきますが、ジャークにしてもスウィープにしてもタフマニアンデブルの「入り」のアクション自体は大きなものです)

フックチューン

ST-56#2搭載で死角なし!
小さなルアーなので2本とも掛かる(呑まれる)可能性が高いです・・・フィネスなST-46#3クラスへのデチューンも可


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ルアーの入手

値段 ★
安定供給 ★★

新品で3000弱・・・?
しかも岩に当てたらイッパツで終わる可能性のある外殻素材・・・
正直、磯で常用するのはかなりキツイです。

九州のマニアックな店や地域一の大型店には意外と並んでいたりしますが・・・全国的にみると相当レアなルアーになるかと思います。その場合は通販頼み。

総評

最終評価 ★★★

このルアーはアリかナシかでいえば、アリです。
個人的な思い入れのあるルアーですし、実用面でも十分アリなんですが・・・ルアーとしての客観的な評価となると話はまた別

あ、話をちょっと戻しますが、磯ヒラにおけるジャーク・トゥイッチ・スウィープがどう機能するかっていうとですね・・・ズバリ、下のほうに沈んだまま、頑なに出てこない、しぶといヤツらを仕留めるために有効なテクニックなんです。

何度も通したピンからスウィープアクションでパツイチゲットした・・・とか
バイトまで至らなかったけど粘り強くジャークしてたら底から魚影が浮かび上がってきた・・・とか

磯ヒラ経験値が貯まってくるとソコに居るし、上を通るルアーを見てるのに、食わないどころかソコから動きさえしないヤツらの存在を固く信じるようになるでしょう。
そして・・・そういうヤツらはトップによる誘い出しかトップに近いミノーアクションの誘い出しに弱いということにも気がつくでしょう。

ポッパーやダイペンに近い要素をミノーで作り出す・・・瞬間的なリアクションで食わせるのではなく、魅力的なアクションを表層近くで持続的に出してそういう奴らを「誘い出す」というアイデアは磯ヒラでは決して見過ごせない要素なんですね。
(ちなみに純トップの誘い出しが良い日もあれば、ミノーを使った準トップがより効果的な日もあります)

タフマニアンデブル(とブローウィン140S)にはそのことを教えてもらったので、ただ感謝するばかりなのですが・・・タフマニアンデブルより誘い出しに効果的で、しかも射程が長く、ただ巻きでも釣れて特に高価でもない・・・つまり、その、より普遍性を持つミノーを発見(というか再発見)してしまったので★★★という評価に留まります。

でも磯ヒラマンとしての成長のきっかけを与えてくれたのは紛れもなくこのルアー・・・・


ありがとう!
タフマニアンデブル!



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・・・あ、ごめんね!
この魚はタフマニアンデブルで出なかったの・・・














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