DUO ビーチウォーカー ウェッジ

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ビーチウォーカー ウェッジ

メーカー:DUO
カテゴリー:サーフ用ヘビーシンペン
スペック:全長120mm 重量公称38g (実重量36~37g) フックサイズ・前から#5#5#4の変則

評価

サーフヒラメルアーらしいけれど・・・
こんなルアー、サーフに要るのけ?
いや・・・今どきのサーフロッドって、このサイズとこの重量のルアーのキャスティングポテンシャルを引き出せるくらい硬いんか?


・・・という疑問から、あえてサーフでは一切使わずに、このルアーに切り込んでみます(イイネ!この強引さ)





適性

サーフ    ★★★★
内湾干潟   ★★★
河川/河口  ★★★
磯       ★★★
港湾     ★

このルアーは一体何者・・・?

キャスティング

飛距離 ★★★★★
飛行姿勢 ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★★

ただし、硬めの磯ヒラロッド(11ft MH~Hクラス)を使用した場合に限る。

確かに空力性能に優れるフォルムと重心配分で無茶苦茶ぶっ飛ぶルアーなんですが
(というかこのフォーミュラで飛ばないルアーになるはずがない・・・苦笑)
プロモ動画なんかで飛び交うこのセリフ・・・







「力をいれずとも飛びます」


という魔法のキーワードは半分ウソです。

どいうことかというと、サーフロッドの硬さ(パワー)と風の強さ次第ではフルキャストが難しいので優しく飛ばしてね、というコトなんです(笑)

端的にいうとバリヒラ11MHTZNANOとUC11がウェッジをもっとも快適にキャストできるロッドでした。

ルアーMAX50gの旧オシアARC1006は無風なら○、ちょっと風が吹いたりキャスティング姿勢に難があるポジションだと△
ルアーMAX42gのアルテサーノEVO103/08だと無風で△

要するに、これくらいのロッドのベリーの硬さだとキャスト時にルアーの大きさに負けちゃうんですね。
・・・あ、△でもめっちゃ飛ぶことには変わりありません・・・念のため

小さなフォルムのメタルジグの40gとウェッジの38gは違うんです。
90~100mm1ozクラスの小型ヘビーシンペンとウェッジくらいの大きさのルアー(あるいはジャンプライズのかっ飛び棒くらいのルアー)には、マリアナ海溝より深い、キャスティング時の問題が横たわっているんです。

かっ飛び棒より軽く(かっ飛び棒は実重量40gプラス)、かっ飛び棒よりコンパクトなウェッジのシルエットは、この問題をどうにかしようとした努力の形跡ではありますが、如何せん、かっ飛び棒をパクったインスパイアした以上、この宿命から逃れられないのです。

最近のサーフフラットロッド事情には疎いのですが、まさかバリヒラ11MHTZNANOやUC11 2Sくらいの、磯ヒラロッド特有のベリー部のハリの強さを備えているロッドが主流であるとは思えないですネ。

かっ飛び棒も、ウェッジも、サーフや河川に吹く程度の風で(磯ヒラロッドでも使っていない限り)キャスタビリティーが大幅に落ちてしまうルアーです。

ちなみに実際に磯ヒラでウェッジを使った場合はどうなん・・・?

というとですね・・・強い逆風下でもキチ○イみたいに飛びます。
これはかっ飛び棒にない美徳です。
(ただし、かっ飛び棒は大きなフックを装備できるし、ウネリに負けにくいアクションがあるのに対し、ウェッジはその辺があまり・・・いや、ま、磯ヒラルアーじゃないから・・・)

レンジ

自分はウェッジを下記の用途で使っていますが(絶対にサーフでは使ってやらないマン)

A)大河川/河口シーバス遠投用・・・オシアARC1006やアルテサーノ103/08やUC79
B)磯ヒラ用・・・バリヒラ11MHやUC11やSHORE11

A)の体験からすると、確かにサーフで早く巻いても表層に浮き上がりにくそうなレンジを往っているな、という感を受けました。

というか、ウカウカしてると根掛かり連発で、よほどの流れがあるand/or水深があるand/or底に障害物が少ない河川でない限り、シーバスでの使用はお勧めしません・・・明らかにヒラメ用のレンジ+スピード設定です。


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その辺は抜かり無いようです。

アクション・使い方

アクション N/A

ゴメンナサイ!・・・ヒラメ・マゴチに関しては「サーフに合いそうなレンジとスピード設定だ」以上のことが言えません。


大河川遠投シーバスに関しては

・レンジが下がりすぎるので一般的な表層近くのドリフトにはあまり向かない
・バイトが発生したとしてもルアーの自重がありすぎて十分に吸い込まれずにクリーンなフッキングに至らないことが多い
・サーフと違ってキャスティングに制約が存在することが珍しくなく、より一層キャストの問題が出る

と、まぁ・・・・失格ですね(褒め言葉)

磯ヒラに関してはそのキャスタビリティーは本物中の本物というか・・・これより飛ぶのあるんか!?くらい使い心地が良いものですが、勢いのあるサラシに揉まれるとアクションがちょっと棒っぽくなっている感があります。
平穏な海の水中なら早巻き適性があるのですが、荒れた海の表層だと使い勝手が悪いです。
もうちょっとテールが左右に振ってくれてるほうが、使い手として安心できるかな・・・ってコレはサーフヒラメルアーだった(苦笑)


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このヒラはサラシやストラクチャーからではなく、払い出しの流れからウェッジで出した一匹です・・・つまり、イレギュラー。
磯ヒラ用ヘビーシンペンとしてはキャスタビリティー以外は特に見るべきものはないかな・・・(褒め言葉)

フックチューン

デフォルトはガマSPMHが5・5・4と付いており、サーフフラット用としては申し分ないサイズとクオリティーのフックが確保されいてかなりエエ感じなんですが・・・リングが曲者。
かなり太めの鋼線を使用した#2サイズのオリジナルという困ったちゃんで、これより大きなリングを使ったらエビ絡みが多発するんです。
かといって一般的な、小さな港湾ルアーで使われるような#2サイズのリングだと強度不足・・・フック設定を頑張った感があるんですが、そのリングは一般人は手に入らんやろ・・・デフォルトのブツが終わったら一体どーしろと。

・・・ということで、フックチューンの余地はありません。なるべく小さく、なるべく太いリングを探して5・5・4を維持しましょう。

追記:デフォルトフックに関して情報をお寄せ頂きました

ウェッジのフックですが、あれはどうやらガマカツでは無いようです。
形状も似ているのですが、アイの形が違うので公式HPから問合せたら「SPMHではありません。形状的には一番SPMHが近いので、交換の際はそちらをお奨めします。」との事でした。
ちなみに初期フックの出所etcは教えて貰えませんでした。


・・・とのことです!

ルアーの入手

値段 ★★★★
安定供給 ★★★

シンプルな構造のルアーなので結構リーズナブルなお値段になっています。
2018年発売のルアーなので流通はまだまだこれら。

総評

最終評価 ★★★

ビーチウォーカーウェッジは紛れもなくサーフフラットのためのルアーです。
シーバスルアーではありません(褒め言葉)
磯ヒラルアーではありません(褒め言葉)

でも、たとえば、自分が明日サーフフラットに行くことになったとしても、ウェッジは別に要らない・・・かな。

まず第一に自分が使うサーフロッド(そして一般的大多数のサーフロッドにも)には過ぎたるルアーであること。
次に、90~100mm1oz級の、一般的なヘビーシンペンで不自由しないこと。


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そして最後に・・・どうみてもかっ飛び棒の商業的成功を目にして作られたルアーであることがバレバレであること。


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つまり、このルアーである必要性・・・120mm38g3フックアイの大型ヘビーシンペンである必要性がまったく見いだせないワケですよ。

そのレンジとスピード設定から察するに、真面目にサーフ用の大型ヘビーシンペンを作ろうとしたし、実際に作ることに成功したのだと思いますが、このルアーからは商業的な前提ありき・・・

120mm38g3フックアイの大型ヘビーシンペンであること

がまず、第一条件であったかのように感じられます(だってそれがかっ飛び棒のフォーミュラだから)。

ヒラメを釣るためにこういうルアーが出来たのではなく、こういうルアーでヒラメを釣ろうって考えでプロデュースされた感があって、順序が逆になっているんじゃないかな、と。


そういうルアーって・・・要る?

そういうルアーを・・・欲しい?


・・・ぼくは要らない、かな。


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