磯ヒラスズキを始めるために必要な予算は?その⑦【最終回】

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最終回です

伏せていましたが覚悟してください・・・磯ヒラ最大の出費はコレです




終わることのない出費・・・それが交通旅費

ハッキリいいます。
片道30~40km、車で1時間以内に磯ヒラができるという環境にある人は相当恵まれています。
片道70~80km、高速使わなくても2時間以内にパラダイス的な磯ヒラフィールドがあるという人は相当恵まれています。


世の中、片道100kmいや、200km(あるいはソレ以上)走破して磯ヒラやっているという人はゴマンといます。


九州だろうが四国だろうが山陰だろうが紀伊半島だろうがどこに住んでいようが、玄関開けたら15分で磯ヒラ・・・なんて恵まれている環境に包まれている人はほんの一握り。


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仮に片道100kmで途中移動50kmの1泊2日の磯ヒラ釣行をするとした場合の走行距離は250km。
車種にもよりますがリッター12km走るとした場合、消費するガソリンは約21L・・・リッター130円だとすると2730円+高速代(往路だけ使うとしても片道1200円くらいはいくでしょう)。

つまり毎回4000円の交通旅費が必要になるわけです


自分が思うにこの程度の支出は「磯ヒラ交通旅費ベーシック」ですね。

もっと必要だという人もいるでしょう。
というか、もっと必要だという人のほうがマジョリティーだと思います。
離島渡航費だのレンタカー代だの民宿代だの瀬渡し代だのを毎回払いながらやっている人もいるでしょう。

やばくないですか、コレ・・・?

だって、釣れる日も釣れない日も、ベタ凪の日も、満員御礼で自分が立つ場所なんか残されていないぎゅうぎゅう寿司詰めの日も、記念すべき初磯ヒラの釣行にも、次の釣行にも、一皮剥けたあの釣行でも、そのまた次の釣行にも・・・常に払い続けるってことですよ?


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しかしあたりまえのことですが、どんな釣りも現場に立たないことには釣りが始まりません。

我々は西に東に南にと、夢に見た光景を追い求めて止むことがないのです。


旅費交通費:0~10,000円 × 毎回


こんなアイテムは必要じゃないの?


タモはいらないの?

やってみるとわかりますが、荒れた海でのタモの操作は非常に難しく危険です。釣った人へのヘルプとかならわかりますが自分でのタモ取り込みは避けたほうが無難。
磯ヒラはブッコ抜きもしくはズリ上げランディングの後にフィッシュグリップで捕獲するというやりかたが基本です。
磯青物をやるような穏やかな海にはタモを使ってもいいと思いますが、結局は青物の巨体を収めるにはネットよりギャフがいいとされています(苦笑)
タモは何らかの特殊事情(足場が超高いなど)が無い限りは不要です。

0円

ストリンガーは?フィッシュバッグは?お魚キープするやつ

持ち帰って食べる派ならばストリンガーもフィッシュバッグ(ドンゴロス)もあったほうがいいですし、当然車に冷えたクーラー(最低でも25L以上・・・できれば35L以上)を積んで置くべきですが、そういう人は既にそれらを所有しているはずなので流用してください。
特別な磯用のアイテムというものはないです。
強いていうならストリンガーを延長するために(磯のストリンガーはできるだけ長いほうがいい)ホームセンターで細いロープを買うくらい・・・かな。

0円



締めるためのナイフは?

同上

0円


これは絶対にあったほうがいいというのは帽子

日焼け防止のためにも偏光グラスの性能upのためにもツバのある帽子はあったほうがいいです。
必須・・・といいたいところですが、安全のためにヘルメットを選ぶのもアリ。




暑さがヤバくなりはじめる6月になると帽子着用が死にたくなるほど熱くキツくなります。
そういう時は「網代笠(あじろ笠)」という頭からすこし笠を浮かせたヤツが最強らしいです。





帽子購入費用:1,000~4,000円


消耗品

・日焼け止めクリーム
・虫除けスプレー(バグジュース)

これらも絶対にあったほうがいいです。
磯の日差しはハンパないっす。
藪こぎしてると毛虫だのヤブカだのがブンブン飛んでくるし、磯には「ヌカカ」というとんでもなく痒くなるゴクツブシが居るしで、こういうアイテムは必須です。
既に持っているならそれを流用されたし

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日焼け止めクリーム購入費用:0~1,000円
バグジュース購入費用:0~1,000円

磯ヒラで使うのはスナップ?コンビリング?

スナップ、フリーノット(ループノット)、スプリットリング+ソリッドリングのコンビリングそれぞれ使うことがありますが、一番頻度が高いのはスナップですね。



耐力スナップ2.0を愛用しています。
勝手に開いたことは一度もない・・・といえば嘘になりますが極稀であって、ルアーチェンジを頻繁に行う自分のスタイルに合ってます。


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フリーノット、あるいはループノットでの接続は中々いいです。
結び方はここを参照のこと
スナップより接続の信用度が高い上に輪の大きさ・・・つまり接続の自由度を調整でき、しかもルアーに与える余計な重みはゼロという優れもの。
ただし、ルアーチェンジを頻繁に行うスタイルの人だと解きと再結束がちょっと面倒かも。


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コンビリングの愛用者って実は多いらしいのですが自分には合いませんでした。
スナップより信頼できる強度のために使うわけですが、ルアーチェンジの頻度が高いとスプリットリングが変形して怪しくなってくるんですよ・・・そうなると意味がないっしょ?
しかもルアーアクションに与える影響が一番大きい(重い)ので気になるんですね・・・「このルアーならリングサイズはコレかな」なんて1個1個考え始めたらキリがないですし。


というわけでルアーとリーダーの接続は自分が納得する方法を選んでください。
自分はスナップで不自由してないですし、スナップが無いかスナップを使いたくないならループノットを選びます。
そうでない人は納得できる強度とあまり邪魔にならないサイズのスプリットリングとソリッドリングを選んでください。
ちなみに耐力スナップの場合、1釣行で2パックはあったほうがいいです。


スナップ購入費用:0~800円


快適な車中泊のために買うもの

ヒラスズキを長く本格的に楽しむなら必ず考えないといけない要素ですが、当面はまぁいいでしょ(笑)
これを考えるとまず正しい車選びからやらないと意味がありませんから・・・

ちなみにフルフラットにならない車種(5ナンバーサイズ)でしかも車中泊装備ゼロで寝る場合、運転席で斜めになったり足をダッシュボードにのせたりするより、後部座席で体を折りたたんで横に寝たほうがまだマシです。

もう一つついでに・・・フルフラットにならない軽で寝る場合は運転席で斜めになったり足をダッシュボードにのせたりするしかないわけですが、なかなか寝つけないは、疲れはとれないは、エコノミー症候群に罹る恐れはあるはで、1回(1泊)が限界です。


車中泊準備費用:0円


終わりに

磯ヒラに関する出費を突き詰めていくと最終的には

・磯に行くための費用(交通旅費)
・磯で立つための費用(防水防寒安全ウェア)
・ヒラスズキの釣味を満喫するための費用(多くの人はロッドに対して拘りを持つようになる・・・磯ヒラマンはルアーを実用本位で考えるので「信者」的な要素は小さく、リールを見て触ってニヤニヤという人はまず居ない)

この三要素に集約されます。

磯ヒラ初心者がまず考えないといけないのは安全に磯で立つための費用です。

ライジャケであったり、磯靴であったり、動きやすいウェットスーツ/ウェーダーであったり、安全な長さが確保されたロッドであったり。

厳しいことを言うようですが、これらが用意できないあいだは磯に立つ資格はありません。

ヒラスズキは普通の磯でやるのではなく、荒れた海の、落ちたら死ぬ可能性が非常に高い磯でやるわけですから、この点にお金を出せない(あるいは出したくない)人がやるべき釣りではないと思います。
しかもそういうギアウェアは消耗するので一度買ったらそれで終わりというわけではありません・・・一生物ではありません。
大体1~2年に一度、長持ちしても3年に一度は買い替えが必要となってきます。


磯ヒラは楽しいですが、高くつく釣りです。

磯ヒラは楽しいですが、危険がつき纏う釣りです。


磯ヒラをしたこともないであろう、クソみたいなまとめサイトのライターが


「いかがでしたがか?これがお勧めの磯ヒラスズキタックルです」


などと無責任に書いて未経験者を煽るような空気がネット上に蔓延っているのは実に危ういことだと思います。


本当に簡単に死にますから、磯ヒラ。
詳しくはこの記事を参照されたし


安く上げて早く死ぬなんて本末転倒じゃないですか。

出すべきところにはしっかり出し、買うべきものはしっかり買って、少しでも危険を減らした磯ヒラを楽しみましょう。

生命保険の約款(磯ヒラで死んでも払ってくれるのか否か、死体が確認されないと払ってくれないのか、etc.)やら受取人の確認やらはしっかりしておきましょう・・・多少の資産がある人ならば遺言書を作成しておくのもいいかもしれません(真顔)


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