新さかな大図鑑 週刊釣りサンデー

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大型本

「釣り人目線」で魚を収録したフルカラー図鑑

情報の古さ(なにしろネット時代以前の本である・・・発行は1995年)や若干の誤りが若干見られるが、それを含めて尚、釣り人ならぜひとも所蔵しておきたい良書といえます。


この図鑑の最大の特徴は


スズキ目→スズキ科
      →アジ科
      →タイ科
カレイ目→カレイ科





みたいな分類学的な記載順を採用していないところ。

もちろんアイウエオ順なんて野暮な真似もしていません。

【波止釣り】
【投げ釣り】
【船釣り】
【深海釣り】
【海のルアー】
【磯釣り】
【離島の磯釣り】
【渓流釣り】
【川釣り】
【湖沼釣り】
【淡水のルアー】
【解説/索引】

上記のように「釣り場」でジャンル分けしているのがとてもユニーク。





「釣りの楽しみ」と「食べる楽しみ」の二つの視点から魚を評価・解説していますが、内容は全然ミーハーではありません。
(食味評価については議論を呼ぶところ・・・まぁそれも読書の醍醐味の一つということで・・・笑)
というか短い解説一つとってもウラを取るために大変な苦労(資料集めや取材等)をされているのがすぐに伝わってきます。

人様のコンテンツを安易にパクり改変改悪するゴミ釣りまとめ/キュレーションサイトどもは火炙りの刑に処せられて○ねばいいのに


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そしてもう一つの特徴が・・・


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↑ これ ↓


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↑ 魚の多様性をわかりやすく伝えるために

あえて多くの同一種の写真を記載しているんですね ↓


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釣り人目線なのに・・・否、釣り人目線的にアカデミックに仕上がっているんです。

それもそのはず、この図鑑の編集責任者は小西英人さんということになっていますが、本当のボスはその父親であり釣りサンデー創業者である故・小西和人さんなんです。

氏は元新聞記者ということもあってか(結果的に間違えることは多少あれど)誤った情報が拡散することに本能的嫌悪感を抱いていたようで、文章を書く際は本人も一から勉強するしその道の専門家に確認する・・・ということを釣りにおいても欠かさなかったんですね。


知りもしないことを適当にググってパクって虚実混じるクソ情報を垂れ流すゴミ釣りまとめ/キュレーションサイトどもは凌遅刑に処せられて○ねばいいのに・・・そこのオマエのことだぞ


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だからこその、クオリティー。

この図鑑は複数の編集者がチームとなって書き上げたものですが、氏のポリシーは全面的に貫かれています。

ま、そうはいってもこういうポカ・・・というかやっちゃいけない大ポカもあるんですけどね(苦笑)


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※注※ ソウシハギは致死性の毒であるパリトキシンを体の一部に持つ魚

おそらくこれは、ネットがなかった時代ゆえの・・・取材で得た生の情報をそのまま流してしまったゆえのポカだと思われます。
というのも、ソウシハギが猛毒だ殺人魚だと騒がれはじめたのは最近のことで、ソウシハギの「本場」であるトカラや奄美・沖縄では昔から(今でも)普通に食べられている魚なんですね。
「本場」では猛毒であるパリトキシンを含有する肝は食べない・・・ところが「本土」ではソウシハギの姿がカワハギ/ウマズラハギに似ているために猛毒の肝を食べて死ぬことがあると。





まぁ、ナウでヤングなキッズたちは、こういうbefore internetの時代があったんだなということを本を通じて体験してください(笑)


魚の写真や解説だけではなく、とこどころに挿入されている「釣り人としてのコラム」も非常に読ませる内容になっています。


魚の図鑑は星の数ほどあれど、見て楽しく、読んでためになって、釣り人目線で実用的な図鑑はこれだけ。


街の古本屋とか通販で(状態によりますが)1000~2000円程度で手に入るなら即買い推奨


【新さかな大図鑑】にはルアー1個以上の価値が絶対にあります。


断言します・・・超絶オススメの一冊


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