DUEL ハードコア ミッドダイバー115 (旧名:ハードコアリップレスTT115MD)

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ハードコア ミッドダイバー115

メーカー:デュエル
カテゴリー:フローティングミノー
スペック:全長115mm 重量18g フックサイズ#3 リングサイズ#4

評価

世の中には「巡り合わせが悪いルアー」というものがあります。
相性が悪いのではありません。
嫌いというわけでもありません。
使いこなせないということでもありません。

何故か釣れないんです。
ヒットはあるのにランディングまで漕ぎ着けないんです。
何故かすぐにロストしてしまうんです。
この記事を書くまでに3・・・もしかしたら4個くらいロストしたような気がします





あれ?
なんかデジャヴ・・・?





元はハードコアリップレスミノーTT115MDという名前でしたが、2019年3月にタングステンウェイトの磁力の変更他マイナーチェンジを施されてハードコアミッドダイバーという名前になりました。

直接のご先祖サマは

「アイルマグネットDB120ダイエット」
(アイルマグネットDB125をスリム化&シャロー化したもの)

という、20年ほど前に出た由緒あるルアーです
ちなみに当時すでに磁着タングステンウェイトが採用されていました

そして2010年頃に

「ハードコア リップレスミノー120」

へとリニューアルされ

2014年(だったはず)にまたアップデートされて

「ハードコア リップレスTT115MD」

が誕生・・・ハードコアリップレス120SR(コモモ相当)と115MD(裂波相当)が分岐したのもこの時です

そして今、2019年のマイナーチェンジで

「ハードコア ミッドダイバー115」

に至るワケですな





適性

サーフ    ★★★
内湾干潟  ★★★
河川      ★★★★
磯       ★★★★★
港湾     ★★★

磯でしか使ったことありませんが、「ミッドダイバー」といいつつそんなに潜るルアーではないので川でも使えるかと思います。
・・・が、そこが惜しい。
もう少しリップレス断面の面積を増やすか、もうすこし下アゴを伸ばして水噛みの良さを追求したほうがよかった。
ハードコアミッドダイバーは「剛力120」であって「裂波120」ではないので、河川などの使用感は切り捨てても良かった。
もっと踏み込んでいうならば、「3フックアイで#4~6サイズのフック対応で今のリップ形状の115MD」と「2フックアイで#2~3サイズのフック対応でもっと潜るリップ形状の115MD」に分けてリリースしたほうがよかった。

・・・まぁ、裂波120と剛力120の役割細分化ができるのはアイマ(サスケシリーズ)のブランドバリューのおかげであって、DUELにはチョット厳しいコトだったのかもしれません。
細分化による共倒れを懸念したとか、金型代の回収の問題や製造コスト増の問題を考慮して「したくてもできなかった」のかもしれませんが・・・裂波120と剛力120を1つのパッケージに纏めようとするのは無理があったんじゃないかと。

キャスティング

飛距離        ★★★★☆
飛行姿勢      ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★★

115mm・・・つまりは120mmクラスのフローティングミノーとしては異次元のキャスタビリティー。
キャスタビリティーだけなら遠い親戚であるトゥルーラウンド115より良いです。
裂波120とは時代の違いを感じます。
PE2号タックルで強風の中ストレスなく使用可能。
ただし、一般的なシーバスゲームだと「おお、裂波より飛ぶな(鼻ほじ~」程度にしか感じないかもしれません(苦笑)
それどころかマグネット式重心移動のせいでキャスト毎に飛行姿勢や飛距離にバラツキを感じて安定しないと感じるかも・・・?
ヒラスズキロッドくらいの硬めのロッドだと安定します。



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レンジ

裂波120と同じくらい。
マグネット式だけれどもそのリップ形状から、高所からの使用と荒れた海がやや苦手
ちなみに高所からの使用が苦手なのは磁力の強弱の問題ではなく、一義的にはリップ設計の問題です。
ただでさえ苦手なのに、タングステンの磁力が失われている状態だとさらに苦手になる、というワケです。


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なお、DUELのルアーに限らず磁気化されたタングステンの磁力が劣化するのは珍しいことではありません・・・タックルハウスのルアーにだって起こりうることです。
開封未開封問わず、製造から時間が経過すると一定の割合で磁力が衰えたり消えたりする個体がどうしても出てくるみたいなんですね。
磁着化ウェイトの劣化対策として考えられるのは次のどちらかなんですが・・・

A)ホールド用の突起をつけたりしてストレートなウェイトルームを採用しない
ただしこの場合はマグネット式の利点が若干失われる・・・最近のタックルハウス式

B)ストレートなウェイトルームを採用した場合はタングステンではなく敢えてただの鉄球を使う

驚くべきことに元祖アイルマグネットDB125は20年前にBを採用していた模様。
20年前のDUELが作っていたモノの意味に2019年のDUELが気がつく・・・色々と考えさせられることですな。

マ、そういうわけでして、ハードコアミッドダイバーは、リップ形状から高所からの使用が苦手な上、足場の高低関係なしに表層がザワついている荒れ気味の海も苦手です。
水噛みの良さを追求したリップではないので水を掴みきれなくて泳げないことがあるからです。

剛力120やトゥルーラウンド115と比較すると、ここがホントに惜しい。

シャロー磯においては【大荒れ=底荒れ】なので端から釣りが成立しないのでこの問題点が表面化しにくいのですが、これは大荒れしても問題ないドン深磯だと深刻な問題です。
TPOの問題かもしれませんが、このルアーの性格(すなわち“剛力”とか“ヘビーデューティー”的性格)からするとやはり勿体無い。

アクション・使い方

アクション ★★★★

記録に残っているだけでもこれだけのアタリが


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↑綺麗に乗らなかった

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↑足元セイゴアタック乗らず

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↑目視70upもランディング中にフック伸び切りend

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↑綺麗に乗らず

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↑ランディング後にオートリリース

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↑エラ洗いバラシ


なんというか・・・もうイヤです(笑)
ミッドダイバーの名誉のためにいっておきますが、これは自分の問題であってミッドダイバーの問題ではありません。
それだけ魚に口を使わせる良いアクションするよと解釈してください。

フックチューン

DUELのデフォルトフックは太軸ですが刺さりが悪く焼きが甘く伸びやすい上に、研いでもあまり良くならないので即捨てが基本です。
スプリットリングは強めの良い品を入れてくれることが多いのですが、フックがね・・・

刺さり重視ならST46#3相当
バランス重視ならST46#2相当
強さ重視ならST56#2相当

いずれかのフックチューンを推奨します。
どれにしてもアクションが崩れることがありません。

ルアーの入手

値段    ★★★★★
安定供給 ★★★★

どういうワケかたまに新品未開封が990円みたいな破格の値段で出回ることがあります(問屋系の在庫整理?)
目撃したら買い。
1300~1400円で普通のセール価格
1500~1600円くらいが通常価格
ぶっちゃけかなりリーズナブル

そこそこ頑丈にできており、打ち付けに強いのもGOOD。

総評

最終評価 ★★★☆

すげーキャスタビリティーがある
でかいフック載せられる
いい泳ぎしてる
頑丈である
比較的安い
・・・でも水噛みの悪さが目立つシチュエーションがある

まぁなんともDUELらしいルアーです

PE1.5号タックルであまり荒れていないシャロー磯を主戦場とする人は主力に据えていいミノーといってもいいでしょう。
(シャロー磯は多少荒れると底荒れで釣りにならないので水噛みが悪いルアーの欠点がでにくい)

剛力120やらトゥルーラウンド115Fやらに飽きたらお勧め。
ただし、このルアーは剛力120やトゥルーラウンド115Fに比べてキャスタビリティーは高いが、苦手なシチュエーションがあってversatilityがそれらより劣ることをお忘れなく。


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