ランディングツール(タモ)は貸さなくていいぞ・・・いや、むしろ貸すな

TSJ_kaiganjk20150222111856-.jpg


往々にして人は過ちを犯す

ダイエット中なのに脂ギトギトのラーメン食べちゃったとか
お金ないのにクレカ支払い限度まで釣具買っちゃったとか
今年三十幾つにもなるのにお腹が急に冷えてウ○コ漏らしちゃったとか


だが、過ちを犯してしまったこと自体はさほど問題ではない。
ぼらおさんを除けば一切のミスをしない完璧な人間などは存在せず、ぼらおさんを除けば誰しもが判断を誤り、間違った行動をとってしまうものだ。

だから人の真価は過失の有無ではなく、過失を犯してしまった後の行動で決まるといって過言ではない。

高い知性の持ち主・・・いや、平均的な知性の持ち主であるならば、ミスから得られた教訓を次に活かすような自省ができるし実行できる。

オツムと意思がちょっと弱い人でも、過ちによって課せられたペナルティーの痛みが残る限り、同じコトを繰り返さないよう努力できる。

ラーメンでいえば増えた体重がペナルティーであり
釣具でいえば届いたカード使用明細がペナルティーであり
ウ○コでいえば汚れたパンツがペナルティーである


やがて同じミスをしてしまうかもしれいけれど、少なくともペナルティーの記憶がある限りにおいて彼/彼女は努めて回避するはずだ。





さて、我々・・・つまり海のルアーアングラーの大半は・・・勿論、ここでいうところの「高い知性の持ち主」に所属しないし、当然、「平均的な知性の持ち主」でもない。


傍若無人な割り込み/重ねキャスト
迷惑駐車
ゴミの不法投棄
魚のことをまったく考えていないモラルハザード・リリース(orキープ)
「オレが釣ったの!みてみてみて!」的な異常な自己顕示欲の強さ
etc.etc.



釣り人が各地で引き起こす幼稚な諸問題を鑑みるに、我々アングラーはオツムと意思がちょっと弱いというよりオツムと意思がかなり弱い人種だ。

そして自分が思うに






そういう人種の教導に必要なのは「ペナルティー」である






とどのつまりは、我々は「痛み」がないとルールを守れないのだ。
我々アングラーはSNS上での意識向上の呼びかけをしたりされたりして流れてきた美談なんかに「いいね!」を押すけれど、実際のところメッセージは届くべき人に届いていないし、もしかするとその呼びかけ一つ一つに「いいね!」を押しながらその日の晩の釣行で平然とルールを破っているのが釣り人なのだ。

言い方を変えると、釣り人に必要なのは「眠っている日本人的美意識を掘り起こすような道徳的喚起」ではなく、強制力を伴う罰則である。

話は逸れるけれど「子供たちに残そう綺麗な水辺」という類の喚起ではゴミが減る気配が一向にみえないが、もしシンガポールのようなゴミ捨てに対する強い罰則制度と、警察および駐車監視員のような民間のポイ捨て監視パトロールが全国的に実装された場合、水辺のゴミは明日から劇的に減るはずである。




さて、この考えを「タモを持っていない人に貸す・貸さない問題」に当てはめてみると・・・



KIMG3507.jpg



考えるまでもなくタモを貸すという行為は、タモが必要な釣り場にタモを持ってこなかった彼に「タモを持っている人が貸してくれるからこれからも持ってこなくていいや」という誤った体験を植え付けてしまう、誤った行為である。



もしかしたら「タモがあったら楽に取り込めたから次から自分もタモを持ってこよう」なんて考えに至るかも・・・?



NO, NO, NO....タモが必要な釣り場にタモを持ってこなかった自分に甘い彼(すなわち“オツムと意思がかなり弱い人種”)が今後、痛みなく同じ過ちを繰り返さないであろうと考えるのは無理がある。

彼が真に必要としているのは「痛み」である・・・もちろん、ここでいう「痛み」とは「せっかく釣った魚をタモがなかったために取り込めず逃してしまったこと」になる。

さらに付け加えると、現場でタモを借りることができた(タモを持ってこなくてもよかった)という成功体験が連続すると一度や二度の「痛み」ではその間違った考えを上書き修正できなくなるので、なるべく早期にガツンと拒絶してあげたほうが彼のためである。



DSCN1536.jpg



え?それが彼にとっての初魚種とか自己記録のメモリアルフィッシュだったらどうするのって・・・?


当然、メモリアルフィッシュであればあるほど痛みが大きく、今後の有用な教訓となるのでタモを貸さないほうがよろしい。


え?タモくらい貸してやればいいじゃん!減るもんじゃないんだしさ!


え、タモは減るモンって知らんの?
ネットは切れていくしフレームはガタついていくし、粘膜で汚れて臭くなるし、それにタモで掬おうとするアホに貸してシャフトが折れたらたまらんがな。
いうまでもなく、タモ入れとは「魚をタモで掬う」ものではなく、「ロッドを使って魚をタモまで誘導し入れたら伸ばしたシャフトを垂直に畳みながら引き上げる」ものであるが、アホがやりがちなのは前者である。


じ、じゃあタモ出ししてあげればいいじゃん!あんたの大切なタモになるべく負担が掛からないようにさ!


え、タモ入れが難しいことも知らんの?特に技量がどれだけかもわからない初対面の人にヘルプに入るのはイヤだな。
(もちろんその逆もイヤ)
タモ入れ失敗で恨まれたくないし、横からああしろこうしろと口出すのもいやだし・・・結局テメーで用意してテメーで取り込めやって話です。
なお、タモを用意してきている人が足場の悪さやら想定外のサイズやらの諸事情により第三者にタモ入れヘルプを求めた場合、自分を含む100人中99人は快く引き受け、最善を尽くすでしょう・・・当然ですがこれは完全に別の話です。







最後にもう一度いいます・・・






ランディングツール(タモ)は借りるな

人に期待するな

自分で用意しろ










えっ!?
あ、やっと気がついた?












関連記事