磯ヒラスズキで使うラインシステムってどんなん?・・・ショックリーダー編②

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よ~し、今日はおねえさん(ぼら子さん)が、磯ヒラスズキ童貞が気になってしかたがないラインシステム関係のこんな質問に全部答えちゃうゾ~!


Q1:磯ヒラスズキで推奨されるPEラインの号数は何ですか?

Q2:PEラインの長さは何メートルあればいいですか?

Q3:磯でお勧めのPEカラーってありますか?

Q4:どんなPEラインがいいですか?


Q5:磯ヒラスズキで推奨されるショックリーダーの号数は何ですか?

→Q6:ショックリーダーの素材はフロロがいいですか?ナイロンがいいですか?

Q7:ショックリーダーの長さはどれくらい確保したほうがいいですか?

Q8:スペーサーは入れたほうがいいですか?




磯ヒラのショックリーダー素材はフロロがいいですか?ナイロンがいいですか?

基本は根ズレに強いフロロが好ましいです。

ですがフロロはナイロンと比べるとガイド抜けが悪く、フロロだと必要なリーダー長を確保できないこともあるので、ナイロンを使うこともよくあります。
具体的にいえばフロロが硬くなる厳寒期の釣行、それからキャストの際に背後頭上に制限があるような場所での釣行などです。
また、ナイロンはその伸びる性質からバラし率の低減を期待できたりしますが、それは別の話なのでまた今度。


“ナイロンのほうがフロロより根ズレに強い”


みたいな珍説を唱える方も存在するようですが、そういうのは全て無視してかまいません。
根ズレに強くなる加工を施した高級ナイロンでも普通のフロロより根ズレに弱いです。

磯における根ズレとはラインに相当の負荷が掛かった状態で擦られることを指します。
ナイロンはその性質から、根ズレしている時点で細く伸びている(口径がスペックより痩せている)ために擦れに弱いのです。
一方のフロロは伸びにくいため、擦られた時点でもスペック並の口径を維持しているので擦れに強いとされています。

要するに「擦られているその瞬間の太さ」が根ズレ耐性にもっとも重要な要素っつーことですね。
ほかにも「傷が入りにくい表面加工」とかありますけどね、第一に考えるべきはリーダーの太さです。
くどいようですが、擦られているその瞬間の太さ、ね。


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そこで勘違いしてはいけない(混同してはいけない)のは


僅かな例外を除いてはナイロンとフロロでは引張強度が違う
同じ号数(同じ太さ)だとナイロンのほうがフロロより強い



ということ。

具体的にいえば大抵のフロロの8号(直径0.470mm)は30lbの引張強度になりますが、大抵のナイロンの8号(直径0.470mm)は35lbの引張強度です。
引張強度はナイロンのほうが強いんですね。
フロロで35lbの引張強度を持たせるにはワンランクアップして10号(直径0.520mm)にするか、ハイエンドの高級フロロを選択しなければならないのです。



いいですか?
ここ重要ですよ?
すげー重要ですよ?



磯ヒラでは
リーダーの太さを「30lb」とか「35lb」のように
引張強度を基準に考える(話す)のはやめましょう
根ズレに対する強さと引張強度は違う要素です
磯ヒラでは根ズレに対する強さが最重要となります


人から(あるいは雑誌から)聞いたリーダーの話で「直径(号数)」と「素材」が出ずに「引張強度」だけが出た場合、その話し手(書き手)はかなりの確率でド素人ですぞ
当然ですが逆もまたしかりで、あなたが人にリーダーの話をする際に引張強度だけを出すと胡散臭いヤツだと思われることになります




「リーダー○○lbを○ヒロ」みたいな引張強度だけの情報だと、ナイロンなのかフロロなのかで話が全然違ってくるからです。
ラインシステムを考える上での混乱の元になるからです。

たとえばSICガイドで最終8のロッド(←こういうロッドは大抵PE1.5号がベストマッチ)にナイロン8号35lb(直径0.470mm)を2ヒロ弱って、そんなに珍しくも難しくもない、ありきたりの設定ですが、そのガイド設定のロッドにフロロ10号35lb(直径0.520mm)を2ヒロ弱を入れるとなるとスペーサーでも挟まない限り相当厳しいです。
初心者には無理でしょう。

つまり磯ヒラにおけるショックリーダーの正しい考え方は「ナイロン8号を2ヒロ」のように「素材」と「直径(号数)」の両面で考えることなのです。
「ナイロン8号35lbを2ヒロ」でもいいですけど、ナイロンの8号は大抵35lbだし、擦れには関係ない数値だし、引張強度は無くてもかまいません。
「8号を2ヒロ」もしくは「8号35lbを2ヒロ」みたいに直径だけでもまぁギリギリ可ですが、「リーダー35lbを2ヒロ」みたいに引張強度だけを前提にするのは間違いです。


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・・・話を戻します。

引張強度とは


「左右から引っ張って破断するするまでの負荷」を指し示す数値


であって、根ズレに対する強さの指標ではありません。

まぁ・・・

ほらみてよ!
同一の号数で比べるとナイロンのほうが高スペックだろ?
あまり知られていないけど実はナイロンのほうがいい素材なんだぜ?
メーカーは高いフロロを買わせたがるけど鵜呑みに信じちゃだめよ!


・・・なんてホラを吹きまくっている著名なプロ(←信者が淡水ばかりでよかったね)が存在するので、混乱しているユーザーもきっといることでしょう・・・自分から言わせると信じてはいけないのはこういう「知識の更新が止まっている系の人」が時折吐き出す妄言です。
ナイロンとフロロは弾性・伸性・吸水性・比重・コスト・その他があまりにも性質が違いすぎて、どちらか一方が優れているなんて単純に比べられるモノではありません。
すべてはTPO次第です。


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根ズレに対する強さ、耐久性は、先にも述べたように「擦られている時のリーダーの太さ」に依存するものです。
引張強度が高いということは、太いということであり、太いということは根ズレに強いということで、引張強度を指標するのはあながち間違いではないのですが・・・ナイロンは「伸びて痩せてしまった分」を割り引いて考えないといけないのです。
つまり引張強度の高低は根ズレに対する強さと正比例の関係にあるわけではない、と。

んでもって


“磯ヒラで重視されるのは引張強度ではなく根ズレに対する強さである”


という大前提を考えると、やはり基本はフロロになるのです。
フロロのスキマを埋めるのがナイロン。

・・・あ、別にナイロンだけを使ってもいんですよ?
ぶっちゃけ、ナイロンのガイド抜けの良さは磯ではかなりのアドバンテージになりますし。

でも絶対にナイロンしか使わないナイロン原理主義者になっても得することなんか一つもありませんし、ナイロンかフロロかは択一的な絶対の選択であって背徳者は死に値する・・・みたいな考えの磯ヒラマンとか一人もいませんし、ナイロンとフロロの両方を準備していくのは当たり前のことなのでどちらを使うべきか悩む必要はまったくありません。


何も考えずにフロロを準備して行ったらやりにくかったので現場でナイロンに結束しなおした


みたいなことがよくあるってことだけは覚えておきましょう。

チャンチャン


お勧めの磯ヒラ用ショックリーダー






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