飛距離を伸ばしてみろ②

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初心者アングラーが


“いつでもどこでもシーバスをバコバコ釣りまくる人になる”

とか

“年間ランカー捕獲数二桁を毎年達成できるようになる”

とか

“ぼらおさんのように上手くて格好よくて素敵なアングラーになる”


のように、大きな目標を持つことは自由です。

自由ですが、一日一匹どころか一週間で一匹すら怪しい初心者がイキナリ遠大な目標(特に3行目とか不可能に近い)を掲げてもあまり意味がありませんよね。




飛距離を伸ばすことは短期的目標として妥当である

掲げても意味がないどころか、達成が困難で非現実的な目標を設置するという行為は時に害をなします。

たとえば街のラーメン屋さんがイキリナリ売上一兆円を目指す・・・マク○ナルドやス○バみたい世界進出を果たして覇権企業になる!みたいコトを始めても空回りするんですよ。


大将:おい!テメー!!わかってんのか?おう?ウチは1兆あげねーといけねーんだよ!1日で30億、30日で900億、休みなく成績あげてやっと1兆に届くんじゃねーか。おい、昨日いくらだよ?

スタッフ:ハイッ!昨日の売上は・・・10万とんで540円になります。

大将:まったく駄目じゃん

スタッフ:大変申し訳ございませんッ!!

大将:まったく

スタッフ:申し訳ありません

大将:なー?

スタッフ:申し訳ありません

大将:何やってんだおまえ?

スタッフ:本ッ当ッッに申し訳ございません!

大将:全然足りねぇじゃん!?

スタッフ:いや、申し訳ございませんッ!!

大将:全然足りねぇじゃん!?

スタッフ:いや、申し訳ございませんッ!!


プレッシャーからスタッフが目の前の業務に集中できなくなるので味は落ちるし

店内のイヤな空気とクオリティーの低下を嫌って客は離れるし

心を病んだスタッフはやがて辞めていくしで・・・


このようにして無謀な目標は時に身を滅ぼす元となるのです
たとえば、ぼらおさんのように釣れるようになりたい・・・とかね


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だから人は、努力したら手が届きそうなところからはじめるものです。

だからどんな経営ハウツー本も、目標は短期・中期・長期にわけろとしているのです。

ラーメン屋さんの例えでいうと今の売上が1日10万なら10%なり20%の増加・・・とりあえず1日11~12万を目指す・・・あたりが現実的な短期的目標じゃないですか。

もちろん12万に増やすには努力が必要で、客単価を○百円UPさせるとか、もっと回転率を上げないといけないとか、ピーク時間に捌ける客の数を○%増やさないといけないとか、そのためには新メニューを開発して新規客層の獲得を・・・のように、20%売上増達成のために具体的にしなけばいけないことが山盛りで出てくることでしょう。

このようにして物事を現実的に考えてみると、大きな目標のために成さねばならぬ小さなタスクが自然と見えてくのです。

もちろん長期的目標が全国規模のチェーン店にするということでもいいんですよ・・・でもぼんやりとそれだけを夢見たとしても、いつまで経ってもソレが実現することがないのです。







ここで一旦、シーバスに戻って考えてみましょう


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「1日1匹どころか1週間で1匹すら怪しい初心者」が「年間トータル500匹チャッチのランカー2桁達成」を夢想するのは自由です。

が、彼にとって重要なのは未来の500匹より目下の「1日1匹」なんですね。

じゃあ1日1匹釣れるようになることが短期的目標として妥当かというと・・・本物の初心者は「1日1匹」がかなり怪しいわけで、ハードルが高すぎて短期的目標には相応しくない(1日1匹釣れるようになる、というのはどちらかというと中期的目標のような気がする)わけですよ。

そこで登場するのが1日1匹の可能性を上げ、モチベーションを保つモノ・・・



つまり、飛距離です。



「人並みに飛ばせるようになること」は短期的目標としてめちゃくちゃ妥当な線です。

それができているなら

「人より飛ばせるようになること」に設定しましょう。

人より何か秀でているモノがある、ということ自信になりますし、釣りを続けるモチベーションの源になります。

飛距離が10%伸びるということはルアーが水の中にあって捕食される可能性のある距離(時間)が10%と伸びるということで、ごく単純に考えて釣れる確率が最低でも10%上がるということです。

右も左も分からない初心者にとってこれ以上の「1日1匹に近づけてくれる方法」はないでしょう。


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かくいう自分もまったく釣れない頃がありましたが、ルアーの特性やらリリースのタイミングやらロッドのテーパーやら弾性やら、とにかく飛距離を伸ばすためのことを考えながら投げることは(釣れなくても)楽しかったですし、自分は人より遠くに飛ばせるんだと確信した時は初スズキを釣った時と同じくらい嬉しかったです。

もちろんシーバスは必ずしも遠くに投げたほうが釣れるものとは限らない(逆に足元が重要な釣りである)のですが、遠くに飛ばせる人はいつでも足元を探れるのに対して、足元から普通の射程圏内までしか探れない人はそれ以上を狙えないわけですよ。

ここに不可逆性があるんですね。


飛ばせる人は100%近場も探れるけど、その逆は必ずしも出来るとは限らない、と。


・・・どうです?


この圧倒的優位性は(笑)


つづく


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