飛距離を伸ばしてみろ③

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シリーズ3回目にして最終回

これまで飛距離を伸ばそうとする行為には
・釣りIQが鍛えられる
・釣れない期間を支えてくれるモチベーションとなる
という効能があると述べてきましたが、今回はもっとぶっちゃけましょう。











飛距離が伸びるといままで狙えなかった魚が狙えるようになります

飛距離が伸びると今まで釣れなかった魚が釣れるようになります



これマジよ。マジ。




飛距離が伸びると見えなかった魚が見えるようになる

実際のところ、どんな飛ばし屋であっても平均的なアングラーが使って50m飛ぶとされているタックルと同じタックルで倍以上の飛距離・・・100mの射程を実現させるなんてことはできません。
三国志に出てくるような呂布とか許褚みたいな規格外の豪傑に科学的トレーニングをつませたとしても5割増しの75mはムリでしょう。
そもそもシーバスタックル自体が射程に特化して作られてるわけではないので、ストイックに飛距離向上の技術を追求しても伸びしろには限界があり、早い段階で頭打ちが来てしまうのです。
明らかに人より飛ばせるとされている人でも同じ条件で1~2割増の55~60mを達成できたら上等でしょうね。

まあ、まずは平均的なアングラーの飛距離である50m(仮の数値)をキッチリ出せるようになれっていう話ですが、初心者のうちにこそ、その先を見据えて飛距離を磨きなされ・・・っつうことです。

ではこの現実的な人より長いエクストラ5mなり10mなりの射程増で具体的にどのような違いが生まれるかというと・・・






ホトンド何も変わりません






あ、チョット何か期待した?
ごめんね(テヘペロ

50mが60mになってもその1投の期待値はあまり変わらないといいますか、まぁ、理屈の上では飛距離が1~2割伸びると1キャストで得られるチャンスの可能性も1~2割上がるということですが、ここでの話はそんなチャチなコトではありません。


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人と同じ道具を使って人より飛ばせるアングラー(ここでは50mのところエクストラ5~10m足せるアングラー)は見えるようになるんです・・・いままで存在しなかった魚が。

厳密には飛距離が伸びるといままで物理的な制約(つまり射程外であり届かないという絶対的な理由)でポイントではないと目されていたポイントが有力なポイントとなりえる可能性が浮上するので、存在しなかった魚までも狙い目として浮上する・・・ということです。

そんな潜在的ポイントが具体的に何かは知りません・・・あしからず
ストラクチャー?
明暗?
流芯?
ブレイク?
アングラー次第です


もちろんそういった「パラダイス」は1割2割増しの飛距離の違いでは届きません。
逆説的ですが普通より2割増し程度の飛距離で届くところは「人が狙えないパラダイス」たり得ないので、それだけでは不十分なんです。
ただ、人より1割2割増しの飛距離があると「誰も届かないし狙えないパラダイス」まであと何mあれば届くのか、あと何を足せば狙えるようになるのか、話が突如として具体的になり現実味を帯びることになる・・・ということです。

飛距離が伸びると狙えなかった魚が狙えるようになる

ぶっちゃけますが、ぼらおさんは人が物理的に届かないという理由で「そこがポイントである」と理解されていない水域を飛距離の上乗せで強引に我がポイントとし、人が狙えない魚を狙って釣ることができます。
また、誰しもが知るポイントであって散々叩かれた後であっても、人が届かない先まで(つまり荒らされていないところまで)届かせて釣る・・・みたいなアクロバティックな釣りをすることができます。


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何故それが実現可能であるかというと、ぼらおさんが人よりエクストラ1~2割飛ばしているという他に、更にタックル(ルアー・リール・ライン・ロッド)を遠投に最適化して飛距離を上乗せしているからです。
場所と気象条件の理解度を深めて風向きが最大限有利になる時にエントリーしているからです。
潮位と底の形状を見極めて立ち位置を極限まで前進させているからです。
要するに純粋なキャスティング能力とは別の分野でさらなる飛距離の上乗せを図っているということです。


でも、そういうポイントやら魚やらが「工夫を凝らせば現実的に狙いうる対象である」と気がついたきっかけは人よりちょっと飛ばせるキャスティング能力と常に飛ばそうとする意識のお陰です。
飛距離がアベレージに留まる人はそこが潜在的に狙い目であるという認識をなかなか持てないのではないでしょうか。



あ、当然ですが、人が狙えない魚を狙うってのは簡単なことじゃないですよ。
ここまでくるとタックルチョイス一つとっても色々と深くなります・・・もちろん飛ばすだけに特化してもダメ。
そのフィールド特性に合わせた取り回しと掛けてから獲るというプロセスも考えた編成を仕上げねばなりません。
飛ぶルアーがある、飛ぶリールとラインがある、そして飛ぶロッドがある・・・でもそのロッドは硬すぎて弾いちゃうとか長すぎて(場所的な制約から)フルキャストできない・・・みたいな事態はもってのほか。
ルアーセレクトにしたってそう。場所にしたってそう。
飛距離を伸ばす技術は一朝一夕に身につくものではないですし、飛距離というアドバンテージを実戦で有効活用するための知識はなかなか得られないものです。
人が狙えない魚を狙えるようになるまでは相当な時間が必要でしょう。


・・・が、それ故に初心者の間に意識したほうがイイことです。
スタートは早いほうがエエに決まってます。



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ここまでさんざん飛距離の優位性を煽っておいて申し訳ないのですが、実際の釣行においては飛距離と釣果の関係は必ずしも比例するものではない、飛距離が伸びれば必ず釣れるわけではないという事実を述べておきます(笑)
いくら遠投してもウンともスンともいわなかったのに丁寧に足元を探ったらヒットしたか、飛距離よりドリフトの角度精度やらスピード調整のほうが大切だったとか、そういう日はザラですね、ザラ。
ですが、飛距離があったからこそ釣れた、飛距離があったからこそ数が伸びた、サイズアップしたという日が絶対に出てきます。
しかも飛距離を伸ばすという行為はシーバスのみならず他ジャンルの釣りにおいても役立つ要素なんですね。
個人的にはデイリーシーバスでの飛距離探求精神は磯ヒラスズキでの「もう1匹」につながっています。
釣りという行為においてかなりの普遍性を持つ要素なんです。



射程の長さは選択肢の多さであり、優位性の証であり、アングラーとしての引き出しの数の豊富さである・・・としても過言ではないでしょう。



あって困るものではなく、あるだけで有利なものなんです。



飛距離を持たざる者が見えない魚を見る
飛距離を持たざる者が釣れない場所を釣れる場所とする
飛距離を持たざる者が釣れないタイミングで釣れるようになる
飛距離を持たざる者が狙えない魚を獲る



飛距離を伸ばしてみるというスイッチを一度押すとこういうステキな歯車が回り始める・・・はず(笑)
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