どうみても絶好のポイントなのに絶対に釣れないサラシがあるってマジ!?

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残念だけどマジ

ただし、諦めずに数年に渡って様々なアプローチをした結果、実は特定の諸条件が揃っている時のみ釣れることが判明した・・・なんてこともあります。

そういうサラシを月日をかけて攻略してみるというマニアックな楽しみ方もあるのですが、初心者が知るべきはそのメカニズムでしょう。
ヒラスズキはサラシを好むはずなのに、最高にイイ(←人間からはそうみえる)サラシに何故か絶対に付かない。

なんでやねん・・・?





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サラシの厚みに対して水深が浅すぎる

アカデミックな姿勢で釣りを探求するぼくちゃんはこのタイプの「釣れないサラシ」の構造にすぐに気が付きました。



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浮力に乏しい泡泡なサラシが満遍なく下は海底から上は水面まで入っているとヒラスズキは定位できません。
当然、この中ではベイトも定位できずにキリモミ状態のままやがて叩きつけられて死ぬので、捕食者の有無に関わらず必死にこのデスゾーンから逃れようとします。
よってこのようなポイントで釣れる確率が高くなるのはサラシの終わりというか「出口」付近になります。
仮にこれがワンドだとしてワンドの中のサラシにチャンスが訪れることがあるとしたら、満潮時で高い水位があってなおかつサラシが弱い時でしょう。

絶壁型でかつ水深が深すぎる

浅すぎるサラシの問題はすぐに気が付きましたが、こっちは似たような「釣れない絶好のサラシ」を2ヶ所みつけてその共通点を絞っていくまで理由がわかりませんでした。

1つは水深5mで防波堤のケーソンのようにつるつるの岸壁
もう1つは多少の凹凸があるけれども、下は砂地で絶望の水深8m(笑)

どうもヒラスズキは絶壁(&深すぎるコンビネーション)があまりお好きではないようです。


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このタイプのサラシはヒラスズキの立場から考えると2つの問題点があります。

1つはヒラスズキが安心して定位できるボトム付近(水深5~8m)からだとルアーが見えなかったり、見えていてもレンジが離れすぎていて積極的に捕食しようという気持ちにならないということ。

もう1つはやはりこのサラシもベイトにとっては安全な隠れ家とはならず、自然にベイトが溜まりにくいポイントになってしまうということ。


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水深があるということは一見すると魚が好む(あるいは多くの可能性を含む)ポイントのようにみえるのですが、ヒラスズキはベイトを捕食するためにサラシによってくるのであって、仮にいくら水深があったとしてもそれがヒラスズキの捕食に不都合な環境であるならば、あるいはベイトが集まりににくい条件が形成されるようであるならば、意味を成すものではないということになります。

絶壁型に見えてもこういうサラシは釣れる

絶壁型で水深があっても、実はこういうオーバーハングがあるサラシはすげぇ釣れます。
魚たちは少しでも身を隠せる「ストラクチャー」が好きなんです。


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というか、こういうポイントがあるからこそ、「どうみても絶好のポイントなのに絶対に釣れないサラシ」の存在が不思議に思えてしまうんですよね。
逆に段差が水面下に隠れているポイントもよく釣れます。


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お気づきかと思いますが、この段差やエグレ(オーバーハング)の規模が小さく、しかも深いところある絶壁型で水深があるポイントこそが狙って釣れる可能性がある「絶対に釣れないサラシ」(イイネ☆この矛盾感)です。
大潮のド干潮で海面(サラシ)がエグレorオーバーハング近くまで下がったところに、そこそこ海が荒れてベイトがいい感じに岸に寄せられて(普段は釣れないからと手抜きしているポイントに)タイトなキャストが決まったりすると「釣れる諸条件」が完成して数年越しの釣れないサラシ攻略が成ったりします。

成った瞬間、頭の中でバラバラだったパズルのピースが組み合わさって「釣れないサラシの全体像」が見えて知的好奇心が満たされるわけですが、それを成すまえにこの記事を読んでしまった人にはその瞬間に脳内を循環する快楽物質の楽しみを永遠に味わうことができません。


残念でした!


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