ロンジン レビンヘビー

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レビンヘビー

メーカー:ロンジン
カテゴリー:ヘビーシンペン
スペック:全長95mm 重量28g フックサイズ#4 リングサイズ#4

評価

今となっては色々と粗が目立つヘビーシンペンである。
2013年リリース。

結論から先にいうと、ロンジン版スライドベイトヘビーワン90mm28gを作ろうとしてそのエッセンスのほとんどが漏れて無くってしまったルアー。
ちなみにロンジンの伊藤仁氏はスカジットデザインズに在籍時、スライドベイトヘビーワンに携わっているので、そのエッセンスを抽出したオリジナルルアーを作ろうとするのは普通の行為であるといえよう。

たとえば、そのフックチューンの自由度の低さ。
たとえば、リーダーの太さに対するアクション変質のナイーブさ。

このルアーは「普通のシンペン」であるレビン95mm20gの延長線上につくられており、「磯のルアー」としては残念なことになっています。

もし設計者に磯の釣りに対する造詣があればこういうことになっていなかったでしょうし、(レビンヘビーを任された)テスターに細部を煮詰められる見識があったら(あるいはメーカーに対して主張を貫けるだけの声の太さがあったら)もう少し完成度の高いルアーになっていたはず。





適性

サーフ    ★★★
内湾干潟  ★★
河川      ★★★
磯       ★★★★
港湾     ★

磯・・・磯・・・うーん(ため息)

キャスティング

飛距離        ★★★★★
飛行姿勢      ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★★

キャスタビリティーに問題なし

レンジ

普通に巻けば水面直下。
浮き上がりやすいけれど水面をすぐに割るようなシンペンではないです・・・GOOD!
高い足場からでも足元近くまでいい線引けます。

アクション・使い方

アクション ★★★

「粗」を感じる要素その壱

シンペンのナチュラル感、脱力感を意識しすぎて応用力が低いルアーになってしまっているんですね。
スタッガリングスイマー系の抑えられたアクション・・・流れに乗せる川の釣りではこの系統のアクションでいいでしょうし、夜はこれくらいの振り幅がいいでしょう。


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でも波にもみくちゃにされる荒磯のサラシ狙いにコレだとちょっと頼りないですし、青物狙いで遠投早巻きするにはアピール感が足りないです。

スライドベイトヘビーワン90mm28gはサラシの中で絶妙なアクションが出てましたが、レビンヘビーは「スレに強い系」にステ全振りしちゃって控え目すぎるんですね。
結論からいうとレビンヘビーはスライドベイトヘビーワンやアダージョヘビー105という絶好の手本がいながら、それらの「いいトコロ」を盗んで盛り込むことができなかった。
磯で求められる使用感を理解していなかった。
ほぼ同世代のぶっ飛び君95はそれができた。
ま、そういうコトでしょう。

強いていうなら、激荒れのドン深磯より、そこそこの荒れ具合のシャロー磯が似合ってます。

フックチューン

「粗」を感じる要素その弐

アクションが控え目すぎる上に、タックルバランスの僅かの変化にもナイーブに反応する。
具体的にいうとリーダーがフロロ12号40lbだとアクションが棒になるし、フックを#3にするとエビるはアクションは弱まるわで、本当に繊細。


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かなりゴツいリング(サイズ的には#4だが相当太くて重い)に搭載できるフックの上限は#4という矛盾・・・これは#3にデチューンしてあげたほうがエエです。
前述の通り、フックを#3に替えるとアクションが死んでしまうのでNG・・・#4厳守。
はっきりいって全てが「意味もなくギリギリ」に設定されているんですね(苦笑)
繊細な港湾シンペンのノリで調整されているのでリーダーが太すぎ(重すぎ)るとアクションが死ぬし、リング/フックが大きすぎ(重すぎ)てもアクションが死ぬ。

そういう「繊細さ」は必要ないというか・・・磯のルアーでは忌みされる要素なんです。
あきらかな調整不足です。

ルアーの入手

値段    ★★★☆
安定供給 ★★★

昔は強気の2000円弱だったのに各社からライバルが出揃ってくると1600~1800円に。
競争バンザイ!

総評

最終評価 ★★★

ヘビーシンペンの選択肢が少なかった2013年当時ならともかく、今更(2019年)別に買わんでもエエやんこれ・・・というのが率直な感想です。
そんなに悪いルアーではないんですけど相対的にみて、選ぶ理由がみつかりません。
活躍の場を見出すなら「夏の大河川遠投デイゲーム」でしょう・・・それかサーフフラット。
磯ヒラ狙いにはもっといいヘビーシンペンがあります・・・古き良きスライドベイトヘビーワンなり同世代のぶっ飛び君なりなんなり。
青物ナブラ撃ちに関しては許容されるフックサイズが絶望的なので止めておいたほうが吉。

実はスカジットデザインズのスライドベイトヘビーワン90mm28gには、このロンジン・レビンヘビーとは別にダイワ・スイッチヒッター97DHなる「兄弟」がいる(スカジットデザインズでの設計者が伊藤仁氏でプロスタッフがオヌマン氏だった)んですが、そのルアーもまた別の方向性で「変質」しているのが興味深かったり・・・あ、これはまたいつか別の記事で。









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