磯ヒラに潮回りって関係あるん?潮よりサラシ具合のほうが重要じゃね?

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Q:大潮でも小潮でもどっちでもよくね?潮はあんまり関係なくね?

A:実は・・・関係あります




思考の変遷

磯ヒラにおける潮(大潮/中潮/小潮)の考えというのは、だいだいこのように遷り変りするものです(笑)


①磯ヒラ本当のド素人
きっと潮がよく動くほうがいいに違いない!



②磯ヒラを少し齧った初心者
潮(大潮/中潮/小潮)はワリとどうでもいいかな・・・サラシっつうかベイトの良し悪しが全てかな



③磯ヒラ中級者
潮が動きすぎると時合が短くなる傾向があるが、かといって潮が動かないと成立しないポイントがあって「潮をどう考えるか」は奥が深く難しい



④磯ヒラ上級者
やっぱり潮はよく動いたほうがええで


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結論をいってしまうと、この記事を読んでいる読者の多数派・・・つまり本物の磯ヒラビギナーが直感する「やっぱり釣りは潮が大きく動くほうがエエんやないかな」という考えは最終的には正解です。

まず第一に、潮が動いている日のほうが(その磯にすでに付いていた群れとは)別の群れの回遊してくる可能性があがること。

そして次に、潮位がダイナミックに動くほうがランガンスケジュールが立てやすいこと。


これらを考えるに、「望めるなら」とか「できるだけ」という前置きがつきますが、磯ヒラスズキには大潮あるいは大潮後の中潮という潮回りの条件が好まれます。

とはいっても磯ヒラスズキは一に「ベイト」、二に「サラシ」で、潮は三か四くらいの「選べるなら・・・」程度の、優先順位がそれほど高くないファクターであることを覚えておきましょう。
潮より大切な要素があるという点においては記事タイトルは正解です。


磯ヒラスズキは小潮でも長潮でも若潮でも普通に釣れます。

潮が動くと次の群れが回遊してくる可能性があがる

経験的にみてほぼ間違いないです。
のっぺりダラ~っとした潮の日には「次」がやってくる可能性が低く、サラシを一度攻め切ったら粘らずに次の場所へ向かったほうが良い傾向にあります。

あたりまえですが長潮でも特にベイト事情がいいと確認できるなら粘る価値はあります

逆に潮がよく動く日はサラシを大切に休み休みに撃って、サラシ間ローテーションをしたらイイコトが起きる可能性がグッと上がります。

あたりまえですが大潮でもベイトの気が皆無で鳥もお休みしているようだと粘る価値はありません


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慣れてくると潮だけで判断するのではなく、その日のシケ具合・他の磯の空き具合・ベイトの存在・鳥の挙動などを加味しながら「粘りorランガンか」を総合的に判断できるようになりますが、初心者の間はあまり考えなくてよいと思います。
初心者は頭を使うより足を使ったほうがエエです(マジ)。

磯には満潮がイイところもあれば干潮がイイところもある

例えば、朝マズメが満潮スタートだったとして、昼までにA・B・Cと3ヶ所回るとします。
(言うまでもなく、実際に3ヶ所回ろうと思ったら先行者の存在や気象条件を考えてmyポイントを最低でも6ヶ所くらいは知ってなければならない)

自分だったらこのランガンスケジュールをこう組み立てます・・・

Aを「潮位が高い時が有利でなおかつ人気のポイント」とする。

朝イチで場所取りに負けないという前提ですが・・・まぁソレくらい当たり前のコトでしょう。
誰しもが知る人気のスポットにノコノコ昼前にやってきも既に誰かが居るに決まってるか、誰かに撃たれたあとに決まっています。
いや、誰かが散々撃って帰ったあとに入れ替わりで入ってきた人が撃っているところに自分が入るハメになるでしょう(笑)
そういう非生産的行為を避けるために磯の「潮位による良し悪し」と「人気度」の関係は把握したほうがイイです。

Bを「Aの調子が良かったら開拓中のポイントとし、Aの調子がよくなかったら実績アリのポイント」とする。

2ヶ所目はAの結果次第で「安定」か「冒険」の二択で。

Cを「潮位が低い時が有利でなおかつ不人気のポイント」とする。

あるんです、磯ヒラには・・・潮位が低くないと入れないポイントってのが。
別に潮位が高くても入れるけれど、潮が引いてくるとサラシが賑やかになって魚の気配がではじめるっていうポイントも存在します。
複数の有力なサラシが存在する磯で釣っているとすぐに気がつくことですが、それまでウンともスンとも言わなかったサラシの一つが、潮位が下がってくるととにもに最強ポイントに変遷していくことがあるんですね。
(もちろん逆もしかりで、潮位が高いときにのみ魚の気配がするサラシも存在します)
こういう磯は最後に向かいます・・・朝イチに誰かに撃たれたとしてもあまり関係ないですから。
当然ですが朝イチが干潮止まりなら一番に狙います


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かつて自分もそうでしたが、初心者のランガンスケジュールって実はあまり洗練されたものではありません(苦笑)
こっちがダメならあっちいってみようとか、かなりの当てずっぽうだったり、この磯終わったら次は隣接している磯とか、思考レベルはその程度。
いや、ベイト具合が絶好調でなおかつ、付近一帯に競合相手となるアングラーが居ないならそれでいいんですけどね・・・そんなこと滅多にありませんよね

ところが磯ヒラに対する知見が深まって潮が「場所定めの効率」を高めてくれる要素であることに気がつくと、自分の行動原理と一日のトータル漁獲量が激変するんですね・・・マジで。


場の見切りというものを「その一つ磯」で考えることがなくなり、一日で回るであろう複数の磯全体で考えるようになります。
んでもって、ダラダラと動く小さな潮だとその精度と効率が落ちるよって話です。


↑何のことか理解できなくても問題ありません・・・理解できる人は中級者以上です。


初心者の間は持ちポイントの数が少なく、成功体験も乏しいので特定少数の自分の経験をもってして「磯ヒラは干潮がいい」とか「いや満潮がいい」みたいな極論に走りがちですが、ベテランになればなるほど潮に合わせたポイント選定が可能になるので満潮がエエとか干潮がエエみたいな断定は避けるようになり、やがてそこに「磯の人気度」という別の要素を加え考えながら一日のスケジュールを組み立てられるようになります。

端的にいってしまうと、ベテランになればなるほど一つの磯の時合が長かろうが短かろうが別にどうでもいい(彼らには「次の磯」がある)のです。


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もしあなたが


「やっぱり潮はよく動いたほうがええで」


という最終結論にたどり着いたとしたら、一匹のヒラスズキ、一つの磯から解放されて全体図を俯瞰できるようになった証です。
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