磯ヒラって朝マズメ狙いじゃないといかんの?

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Q:磯ヒラスズキって朝マズメ狙いじゃないといかんの?

A:そういうワケでもないけれど朝マズメをあえて狙わない理由はない

Q:じゃあ朝マズメ逃しても釣れるの?

A:釣れる条件が揃っているなら普通に釣れる
朝マズメは「有利な要素」であるが「必要な条件」ではない






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ヒラスズキは夜にショアラインに寄ってくる

これはもうショアから狙えるほぼ全ての魚(例えばヒラメもだしマルスズキもそう)にいえることですが、ヒラスズキも日中よりも身の安全を脅かす要素(鳥などの外敵)が少ない夜にショアラインにやってきやすい魚です。(ただし、あくまでそういう傾向にあるというだけで、日中にも接岸回遊することは普通にあります)

ヒラスズキは夜も盛んに捕食活動を行いますが、夜が明けて水中に光が差し込むと磯際に隠れていたベイトが動き出すので、朝マズメは特に狙い目となります。
また、急激な光量の変化に慣れていない目にはルアーの不自然さがあまり映らない(ルアーのサイズ感やアクションの質などに敏感なヒラスズキの大きな目が有効に機能しきらない)ので「ダマしやすいボーナスタイム」だともいえます。

・ヒラスズキは特に夜、磯に寄ってくる傾向がある
・ヒラスズキは朝マズメのベイトが動き始める時間帯を狙っている
・朝マズメは魚たちの目が慣れていないので騙しやすい



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これが朝マズメにヒラスズキを狙う「魚本位の理由」です。

とくに三番目の点は過小評価されるべきではなく、サラシが薄い(というかほとんど無い)ショボ荒れの日でも朝マズメにはワンチャンあったりします。

ですがこれらは「朝マズメに狙うと有利な理由」であって、ヒラスズキが磯で釣れる根本的理由ではありません。
最初の前提としてベイトが岸に寄っていなければヒラスズキも寄ってこないわけですからね。
(実はこの表現はあまり正しいものではなく・・・「ベイトが高い密度で岸に寄せられていなければ岸に寄って滞在するヒラスズキの密度も薄くなる」・・・というのが政治的に正しい表現となります。この意味が真に理解できる人は中級者以上)


ちなみに【夜に磯に寄ってくる+夜も盛んに捕食活動を行う】と聞いて
じゃあ夜の磯でヒラスズキ狙えばいいやん?
と閃いた初心者のアナタ・・・シケの闇磯でヒラスズキをするのは自殺行為も同然です。
ダーウィン賞を受賞するくらい無謀な行為です。ゼッタイにやめてください。

闇磯を釣り歩くには

・磯歩きのベテランである
・危険度が低いカジュアルな平磯である(ドン深磯の夜歩きはNG中のNG)
・凪である

この3点が絶対条件です。
ぶっちゃけ「闇磯をランガン」なんてことが許されるのはアジングやメバリングが成立するTPOが揃っているときです。

朝マズメは誰にも攻略されていないことが保証されている

この記事で述べられているように、磯ヒラ狙いにおいては誰かに撃たれ焼かれたポイントを自分が再び攻略する意味がホトンドありません。
よって誰にも撃たれていないことが99.99%保証されている朝マズメの磯を狙うことはとても有利かつ効率がいいことですし、朝マズメに釣れなかったとしても釣れなかった理由から「第三者の存在(つまり誰かに撃たれたあとかもしれないから)」という要素が自動的に除外されるので得られたモノがゼロということにはなりません・・・釣れなかった理由が絞られる、釣れなかった原因を迷わないということは次の一手に繋がりますからね。

とある磯から総括として得られたモノが

「今朝ここにはヒラスズキはいなかった(つまり昨晩にヒラスズキは回ってこなかった)」



「今日ここにヒラスズキがいたかもしれないけれど自分が来た時にはもういなかった」

には天と地ほどの差があります。


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どれくらい違うかというと六本木ヒルズと山形のスカイタワー41くらいの違いがあります。
前者の場合は「次」につなげることが可能です・・・端的にいえば次のランガンポイントの選定に有利な情報を入手したことになりますし、何故この日この場にヒラスズキが回ってこなかったかを考えると色々見えてくるものがあるでしょう。
一方、後者の場合は「ただ釣れんかった」としか解釈できません。

「次」への広がり、可能性が残されているのはどちらであるかは一目瞭然です。


ただし、これらも「朝マズメに狙うと有利な理由」であって、ヒラスズキが磯で釣れる根本的理由ではありません。


逆にいえば

「夜に寄ってきたヒラスズキが丸一日中ずっと居着いたままの状態である(その間誰にも撃たれていない)」
or
「夜に寄ってくることはなかったけれど日中に回遊が起きて磯に接岸した(その間誰にも撃たれていない)」

こういう磯は普通に、真っ昼間に、ヒラスズキが釣れます。
朝から誰にも撃たれずにノータッチのまま夕暮れを迎える磯は特に珍くありませんし、日中にヒラスズキの回遊が起きて接岸するのも珍しい現象ではありません。
朝マズメは磯ヒラスズキ狙いにおける絶対条件ではありません。

体感的には真っ昼間~夕マズメのほうが75upの大型率が高い気がしますね


磯ヒラが成立する条件とは第一にそこにベイトが居て、それを追ってきたヒラスズキがいること。
次に、そこに居るヒラスズキを荒らし散らすような力が働いていないこと(つまり先行者がいないこと)。
朝マズメはそれらの条件を満たしやすく、しかもプラスアルファで若干有利な点があるということ。


・・・つまり、そういうこと。


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ヒラスズキが磯へ接岸する理由を考えよう

ズバリ、捕食のためです(断言)

そもそも彼らは沖で十分な獲物にありついているならば、わざわざリスクを犯して岸にやってくる理由がありません。
ヒラスズキが岸にやってくる、あるいは岸付近に滞在しているということは、そこに食べるもの【ベイト】があるということ。
そんな魚をショアから狙うならばそのベイトの動向を把握せねばならぬ・・・というわけです。


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そして彼らが磯から離れていくのは

一、磯際から捕食対象であるベイトがいなくなった
二、磯が効率的な捕食活動に都合のよい場では無くなった
三、磯に危険を感じる要素があった

この3つの理由からです。

風は1~3全てにおいて、釣り人にとって良い方向性に作用している大切な要素ですが、ヒラスズキは風を食べているわけではありません。
朝マズメも1~3全てにおいて、釣り人にとって少し良い方向性に作用している要素ですが、ヒラスズキは朝マズメの時間帯だけを捕食時間としているわけではありません。


ヒラスズキを読むためにベイトの動向を読むために風を読む。


この三段階の間接的推察こそが磯ヒラスズキ釣りの醍醐味であり、本質です。

マクロ的に考えると風が遊泳力に乏しい小魚をショアラインへと押し付け、ミクロ的に考えるとヒラスズキが楽でしかも安全に捕食できるサラシという場を提供しているのです・・・こう考えると風(サラシ)とか時間帯とは主役ではなく補助的存在であり「舞台装置」にすぎないという考えが理解できると思います。


ちゃんちゃん!


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夕マズメにランカーヒラスズキを仕留めたルアーはコレだ!
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