磯ヒラはバラシ率がヤバイくらい高いってマジ!?②

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磯ヒラを嗜まない方からすると「ランディング成功率50~60%」という数値が異様に低いモノにみえるかもしれませんが、磯ヒラマンからするとこれは「妙に生々しいパーセンテージ」で思わず苦笑いしてしまう数値でしょう。

こういう話題・・・ランディング率とか年間捕獲数とか飛距離みたいなわかりやすい数字の話をすると

「オレならもっと成功率高いニキ」とか
「オレならもっと数が釣れるニキ」とか
「オレならもっと遠くへ飛ばせるニキ」みたいな

達人アニキな方々がどこからともなく出現・・・それこそ雨後の筍のように初心者であるアナタの周りにやってきては「心がこもったアドバイス」をしてくれるものですが、あまり本気にしないでテキトーにあやしながら聞き流しましょう。





バラしてしまう理由・・・エラ洗いがエグい

「ヒラスズキのエラ洗いがエグい」という言葉には2つの意味があります

1つはヒラセイゴのエラ洗いが手に負えないという意味

40~50のサイズがピョンピョン海面を飛び跳ねると針が緩むわ抜けるわ・・・彼らをマジに相手するのはホントしんどいです(笑)
特に青物やらを意識して強いロッドを持ち込んだのに釣れるのはヒラセイゴばかり、なんて日に要求される技術的難易度はベリーハード。
対策としてはティップが素直な柔らかいロッドを使うことだけれども・・・ウーン(苦笑)

もう1つは、スズキ級のおヒラ様がエラ洗いして海面に落ちる衝撃の強さがエグくてフックが伸ばされるという意味

マルスズキと同じく「太りすぎてエラ洗いできない個体」がヒラスズキ界隈にも稀に存在しますが、基本、ヤツらランカーでもサラシを突き破って空中に舞い上がるほどの敏捷性が備わっています。


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こんだけぶっとい尻尾持ってたらあたりまえか・・・

ヒラスズキ=マルスズキより重い
ヒラスズキ=太い尻尾が生み出す跳躍力がすごい
重いくせにより高く飛び上がるヒラスズキの落下衝撃=強い


エラ洗いの頻度も、1回のエラ洗いがもたらす破壊力も、マルスズキのそれより上。

70前後のグッドサイズがサラシを突き破りながら飛び跳ねまわる光景こそが磯ヒラの華でしょう。
ST-46#2~#3あたりのフックでも着水時の衝撃で完全に伸び切ってしまってバレてしまうなんてことはよくある話で、何度かコレで痛い思いをしてやっと強いフックを搭載できるルアーの意味を真面目に考えるようになる・・・というのが磯ヒラビギナーあるある。


対策としては頑丈なフック(ST56#2やらST46#1やら以上)が搭載できるルアーを使うとか、ヒラスズキがまだ元気なあいだは海面に近づけないようにするとか、もし元気なまま海面まで上げてしまったら即座にラインのテンションを緩める(完全に解放する)みたいなファイトの工夫が求められます。
尤も、ユルく優しくやりすぎると今度は根に走られてラインが擦られて終わるんですけどね。

バラしてしまう理由・・・フックが伸ばされる

ヒラスズキはエラ洗いの衝撃を抜きにしても、ファーストコンタクトのその瞬間にフックを伸ばし切って逃げていくことが普通にあります。
ヤツらは持続力こそないけれど瞬発力だけはありやがるんです。


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コンッ!とあたったからフッキングを入れてさぁファイト開始・・・と思った次の瞬間にテンションが抜けきって終わり・・・ルアーを回収して検分してみるとフックがLの字に曲がり伸びてた、みたいな。
デイリーシーバスの場合、ST-46の#3でも相当な安心感がありますけれど、磯ヒラの場合、ST46の#2でも(特に1本掛りは)簡単に伸ばされることがあって、まったく油断できません。
ただし、複数掛りだと(意外なことに)ST46#6クラスでも耐えたりするので「フックをどう考えるか」は磯ヒラにおいては奥が深いテーマです。


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自分だけの「必殺の食わせの小型ルアー」なる存在が出来ると、この悩みがさらに深まることでしょう・・・まぁその「悩み」も磯ヒラの楽しみの1つなんですけどね。

バラしてしまう理由・・・フックが終わっていることに気がつかなかった

曲がってたり潰れてたり・・・終わっているフックに気がつかないまま投げ続けて

「あれぇ今日はバラシが多いなぁ?」

なんて大損するのも初心者あるある。
磯ヒラに限らず、エサ/ルアー問わず、フックチェックは磯で釣りをするならば必ず身に着けなければならない習慣ですぞ。

バラしてしまう理由・・・根に走られてラインが擦られてブレイクした

これ、実は磯ヒラのバラシの理由としてはあまり無いんじゃないかと思います。
特にこれらの約束事をしっかり守っていれば

・場所に相応の必要リーダー長を確保できてる
・バットパワーが十分備わっているヒラスズキロッドを使ってる
・舐めプせずに「根に走られるくらいならエラ洗いのほうがマシ」くらいのやりとりをしている

自分の経験でも2回くらいしかないはず(どっちもイレギュラーな事態)
1回は磯ヒラロッドではないARC1006に推定ランカーが掛かって走られてOUT
1回は回収間際の足元でヒットしてナイロン7号リーダーが擦られてOUT

要するにヒラスズキには青物ほどの、為す術もなくぶっちぎられてしまうようなパワーはないわけですよ。
リーダーさえしっかり用意できていれば走られて擦られて切られてしまうような魚ではないのです・・・逆にいえばラインブレイクで逃してしまうのが悩みであれば99%それはリーダーの問題といえるでしょう。
備えあれば憂いなし・・・十分なリーダー長を確保できる結束技術をみにつけましょう。

バラしてしまう理由・・・知らない間にラインに傷が入っていてブレイクした

これはフックチェックと同じく磯の釣りにおいて身に着けるべき習慣です・・・特にリーダーとの接続部位から5mくらいのPE本線は暇さえあればチェックするようにしましょう(もちろんリーダーの擦り傷も)。
・・・が、フックと違ってラインはダメージが視認しずらく、しかも予想外な位置に傷が入っていることが珍しくありません。


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流石に現場での全量チェックはできませんからね・・・稀に起こるチェック漏れによるラインブレイクは磯ヒラの宿命と割り切って再結束に勤しみましょう。

バラしてしまう理由・・・ランディングが難しい

磯ヒラマンが100人いたら130人くらいが経験していることです(笑)

勝負には勝った・・・山を登り崖を降り海を泳いでサラシ沸く磯に立った、お気に入りのルアーを投げヒラを騙し食わせた、突っ込みを防いだ、エラ洗いを交わした、足元まで寄せた・・・だけれども、取り込めなかった。

アングラーの技量次第で成功確率が上がるケースってのも当然あるんですが、逆にアングラーにはどうすることもできない、純粋な「運」で獲れるか獲れないかが決まってしまうシチュエーションが存在するのです。

そりゃあ熟達していくに従って、ここでヒットしたらあそこからこう誘導してあそこで取り込み・・・みたいな事前のランディング想定のスキルも上がっていき、ランディング成功率もド素人の頃より上がるでしょう。

ただし、やり込めばやり込むほど、


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リスクを承知で磯を駆け下りて足元のヒラスズキを抱きかかえるように取り込んだ成功体験が、

何かヤバそうだと感じるものがって、ちょっと様子を伺っていると10秒後に大波がきてヒラスズキを含めたあたり一帯のすべてを浚っていくようなシーンを目の当たりにしたヒヤリハット体験が、


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アナタの口から「磯ヒラのランディングは難しい」・・・と言わせるようになるでしょう。

ランディングの最後の瞬間には人にはどうにもできない部分があってホント、難しいんです。
足元に寄せて波を待ってたのに・・・とか、足元の岩場にはズリ上げてたのに・・・とか、ザラなんです、ザラ。
もちろんそれらの事例をランディング成功にカウントしても責める人はいないと思います


つまり・・・


こういう磯のリアルな事情を知っている磯ヒラマンは他人のランディング成功率の話を耳にしてマウンティングとりに行ったりしねーからな!


その日の魚の事情がそうさせたのかもしれないし、意図していたタックルチョイスが空振りしたのかもしれない・・・その日の場所や海のコンディションがそうさせたのかもしれない。
要するに、人の磯ヒラ話を聞いて「オレが上でコイツは下」みたいな安易な思考に走るな、そういう物の見方をする人は信じるな、磯ヒラは様々な事情からランディング成功率が高くない釣りであってそれが性質である、つーことですな。


チャンチャン!
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