2020年博多湾タチウオ2回戦

草原の一部族から身を起こしてついには大陸を制覇した大ハーンがある日、宴の席にて部下たちに尋ねました。
「ところでお前たち、この世でもっとも楽しいこととはなんだろうな?」
ある部下はこう答えました
「はっ、この世でもっとも楽しいこととは、まだ蒸し暑くない初夏の夜にリバーシーバスで微妙な距離に無言で隣に入ってきた後続野郎に圧倒的な釣果差をみせつけてやることでございます」
別の部下は自分は同意しかねるといい、別の楽しみのことを大ハーンに向かっていいました
「私が思うに日本海のイカメタルこそが究極の釣りで、竿頭になって船長から称賛の声を貰い、同船者から羨望の眼差しで見られることこそがもっとも楽しいことであると考えます」
そこから部下たちは喧々諤々の様で議論を始めますが、それを黙って聞いていた大ハーンはやがてこういいました
「皆の者、よく聞け・・・この世でもっとも楽しいこととはな、リバーシーバスで一晩立ち込むことでもなければオモリグでケンサキを釣ることでもない。
クソ渋い博多湾の能古島沖タチウオでテンヤ勢を蹴散らし、ジグオンリーで圧倒的釣果を叩き出し、それらの持てるものを奪い、その身よりの者の顔を涙にぬらし、そのボートに乗り、その妻や娘をおのれの腕に抱くことである」
僕は歴史が好きなので、なるほど確かにそうだなと大いに感銘し、大ハーンを偲びながら博多湾タチウオに行くことにしました。

ぶいーん!
到着・・・おっこれは・・・!?

やっぱりねぇ
近郊お手軽オフショアって
「敏感」なんですよねぇ
いや、今日釣れるという保障は一切ないんだけれども、少なくともここ最近はよく釣れているはず。
早速ジグを真下に落としてみると・・・
まさかの高活性
・・・が、5分だけ(マジで5分だけ)発生。
落とせば釣れるパラダイスがあっという間に終わって、船内には「さ、テンヤすっぺや(謎の東北弁)」みたいな空気が漂う。
もちろんキャッチ・アズ・キャッチ・キャン・・・猪木イズム最後の継承者でありストロングスタイルを体現する者であるぼらおさんにはテンヤに逃げるという道(つまりテンヤ仕掛け類)は最初から用意されていません。
迷わずシャクれよ
シャクればわかるさ
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(彗星が地球に衝突して人類が滅んでも一向に構わないくらい意味がなく空虚な時間が経過)
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非常に苦しい時間を挟んで、きた。
テンヤ勢がコンスタントに数を積み上げ、挽回不可能な差になりつつある情勢の中、時がきた。
上げ潮が強く動くようになってタチウオが湾口の水深があるほうへ集まりだしたらしく、それと同時にジグへ好反応を示しだす。
すると急にテンヤ勢の手返しの悪さが目立つようなる。
(どうも福岡の釣具屋には浅い博多湾を想定してるせいか軽いテンヤばかりで重いヤツがないらしい)

1投1匹の勢いという訳ではないけれど、「まったく釣れない時間帯」がなくなってコツコツと数を積み上げていきます。
太刀カッターにジグを取られても、船縁でバラしても淡々とリスタート。
あ、そうそう、ジグもテンヤもバラシが異様に多かったなあ。
潮上に投げたほうがいい時もあれば、潮下に投げたほうがいい時もあって、解釈に苦しむのですが・・・まぁ釣れればいいんです。
なおアタリカラーはピンクグローかレッドグローで確定
ジグとテンヤのいいとこ取りしたハイブリッド(上級)のスコアにはどうやっても届きそうにないけど、気がつけばテンヤ(ド素人)衆やジグ(下手)衆らには圧勝の勢いやな。
・・・よし、今日の敵はあのハイブリッド(中級)のホモタンクトップ(仮称)や!あいつだけには絶対勝つんや!
ワイはどこでも投げてコンスタントに獲れているので(おそらく厳しくなったテンヤ勢のための)頻繁な流し直しが恨めしい・・・
・・・で

ワレ最終31デ快勝ス
ジグロスト4
船縁すっぽ抜け5~6
バレ・乗らず多数
ホモタンクトップ(仮称)の敗因は、用意してなかったのか切られて尽きたのか知らんけど、追い込みの終盤で軽いジグしか使ってなかったところやな。
ちなみに自分の最大サイズは指3.45本(笑)
船中で4本は出らんかったと思う。
5本?・・・ナニソレ?
つーわけで、前言撤回します
・サイズは相変わらず小さいです
・ジグオンリーで普通に戦えます
・小さなジグはあってもいいですがメインは博多湾標準の80gでOKです
・テンヤが有利な時間帯はやはり存在します
・普通に楽しめました
・行く価値あります
以上、博多湾タチウオ2020年最新レポートでした。
使ったルアーズ
(写真は今回のじゃないけど)メタルフリッカーよりポイジグがよかった
特に渋かった前半戦は柔らかいS631+動かないポイジグが大正義

殉職したのはポイジグ*2に団長ジグ*2
31匹のほとんどはポイジグのピンクグローとレッドグロー
こんなタックルを使っています
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