ベルモント 形状記憶合金 神経締めワイヤー

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えー、このブツは



これ、要る・・・?



という疑念を払拭すべく買ってみた(買ってもいなければ使ってもいないブツをああだこうだと一人議論することほど愚かなことはない)のですが

何度使っても



これ、要る・・・?



という疑念が消えぬままループを繰り返している・・・なんとなく携行してなんとなく(ときどき思い出したように)使っている一品です。


おそらく
perhaps
vielleicht
peut être
青物には有効かと思われます。
イナワラソウダなどの小型青物が多い地域なら高い実用性を発揮する品かもしれないし、磯の青物専門マンにとっては必需品かも?


が、タンパクな白身魚・・・たとえばスズキ(ヒラ・マル)やヒラメマゴチにはほぼ意味がない、と言っても差し支えないんじゃないかと、個人的には思います(←この歯切れの悪い感を察してください)。





サイズ選び

ワイヤーの太さと長さの組み合わせで12種類のラインナップがあります。
その中から自分の釣りに一番向いてそうな


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【直径1.2mm全長80cm】・・・つまりMP-228(本体価格1610円)を買ってみたのですが・・・ここが最初の躓きだったかな(苦笑)

直径1.2mm(おそらく1.0mmでもいい)は・・・○
全長80cmは・・・△

青物メインならともかく、ヒラスズキやらヒラメやら真鯛には80cmの長さは不要です。
50cmの長さがあれば頭と尻尾から挿入すれば100cmに渡っての神経締めが可能ですし、スズキにしたってヒラメにしたって真鯛にしたって80cmの神経締めワイヤーが必要になるようなデカい奴を持ち帰ることは滅多にないんですよね。
(ヒラスズキの場合、自分が好んで持ち帰るのは50~60のよく太ったフッコ・・・最大でも65くらい)

つまり・・・?

このワイヤーの80cmという長さは形状記憶の性質と相まって持て余し気味になるってコトです。

イイですか?
形状記憶ワイヤーがピンッ!と復元する姿をイメージでしてください・・・ベルモントのコレ(1.2mm)はその想像した65536倍くらい凄い勢いでピンッ!シャキッ!と戻るので


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a) 配線バンド(ロッドベルトでも可)のようなもの


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b) 小物入れ(防水性の有無は問わず)

の二点が運用上、求められるのです・・・いや、どちらも100均で買えるものなのでその費用についてはどうでもいいんですけど、クルクル巻いて裸のままライジャケの小物入れポケットにポイッみたいなのは無理ってことなんですね(ちょっとでも荷を減らしたい磯ヒラと相性悪いよなぁ)

ぶっちゃけると80cmという長さは船上で使うか、生簀の側の作業場で使うかがメインであって、陸っぱりにおいてはガチの青物マン以外は必要としていないんじゃないかなと思います。


で、結局オススメは?


陸っぱりで使うなら
1.0mm 50cmのMP-224か
1.2mm 50cmのMP-227じゃないかなぁ・・・
ちなみに直径1.2mmは50cmくらいのヒラフッコの背骨にスルスル入っていくのですが、45~50cmくらいのヒラメ・マゴチにはちょっとアヤシイんじゃないかと疑っています。
ま、この辺は持ち帰る魚種とサイズにもよるでしょう・・・アジとかサバみたいな小型青物を想定しているなら最小サイズのMP-220こそが正義かも。

自分で使ってみて初めて理解できたのですが、この神経締めワイヤーというブツは


“大は小を兼ねない”


のです(笑)
コダワリがあるならば魚種や魚のサイズにあったブツを複数揃えましょう。

使い方

ベルモントの公式サイトにイラストつきで掲載されています
これ以上の説明あるか?ってくらいわかりやすいのでそちらを参照のこと。


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神経締めの効果

釣り上げてから調理実食まで

・しっかり血抜きができている
・しっかり保冷ができている

・締めてから食べるまでの間隔が特に長い(具体的にいえば締めてから食べるまで60時間以上経過することを想定している)わけではない
・長期熟成をするつもりではない


という前提が存在する場合(つまりは釣り人が釣った魚を食べる殆どの場合)においては、神経締めという行為はあまり効果が無いのでは・・・?というのが自分の結論です。
なお、アジ・サバ・カツオ・御三家(ブリヒラマサカンパチ)などの青物についてはこの結論から除外し、保留します。

特に上記2項目につき、しっかり出来ている人ほど、神経締めの効果を感じにくいのではないかと思います。


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しっかりした血抜きを施したが神経締めはしなかったヒラスズキを万全の体制で保冷し、締めてから36時間後に食した場合と
しっかりした血抜きを施した上で神経締めも行ったヒラスズキを万全の体制で保冷し、締めてから36時間後に食した場合を比較してみると、その味に差異はまったくありませんでした。

ちなみに締めてから48時間が経過するとどちらの場合も

旨味成分は更に増すがヒラスズキらしい風味が失われ始めて“とても柔らかい白身魚”になった

という変化をきたしたので、すくなくともヒラスズキにおいては神経締めの鮮度維持効果は認められませんでした。

もしかしたらさらに時間が経過すると違いが生じたり、アジ・サバ・カツオ・御三家(ブリヒラマサカンパチ)のような強い風味を持つ青魚においては差異が出るかもしれませんが・・・自分で釣ったヒラメやスズキのような淡白な白身魚の一般的な食し方においては違いは出ないと言ってよいでしょう。

言い方を変えると、ちゃんと血抜きと保冷ができているならば「ちょっと寝かせて旨味を引き出した程度」・・・つまり締めてから24~36時間以内に食する場合においては神経締めの効果は殆ど無いであろうということです。

味覚がさほど鋭敏ではない人に対しては「これは神経締めをしているから美味しいよ」という情報がプラシーボ効果となって意味あるスパイスとなるかもしれませんし、売り物の魚であるならば神経締めという行為は「神経締めを施すほど大事に扱った魚だよ」というある種の流通過程における品質証明(←食味の保証ではないことに留意されたし)になるかもしれませんが、自分で釣って自分で食べる魚に対しては大した意味を為さないのではなかろうか・・・?ということです。

結論

(自分には)ほぼ不要だという結論に限りなく近づいたこのアイテムをなぜ今も携行し続けるのか、自己分析を実施してみると・・・

「いつかこの神経締めワイヤーが必要となる大型青物が釣れるんじゃねーの」

というスケベ心が浮き上がってくるのでした(笑)


真面目な話、釣った魚を美味しく食べたければ1にも2にもまずは正しい血抜きと保冷(保冷中の体表の乾燥対策も)を。


まずはコレからですな。

コレがしっかり出来ている人でなおかつ、魚種的・時間的・調理法的などの理由から本当に神経締めを必要としている人が使えばいいと思います。

ま、何事も勉強ですからね。
買ってもいなければ使ってもいないブツをああだこうだと一人議論することほど愚かなことはな・・・えっ!?またループしてる???



チャンチャン









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