夜、釣り場の近くでは寝ないほうがいいぞ

えっ!?
朝マズメ狙いとかで一番乗りするためにはポイントから最短の駐車スペースで寝るのがセオリーじゃないの・・・?
と、驚く人もいるかもしれませんが、これは釣り車中泊初心者にありがちな勘違いです。
釣り場の近くもしくは釣り場の駐車スペースで寝ていいことなんて一つもありません。
ここ10年くらい釣りで車中泊を続けている、いわば
釣り車中泊の達人
であるぼらおさんが断言するのだから間違いありません。
ちなみにこれ、磯ヒラスズキに限ったことじゃないです。
有名どころの漁港でもサーフでも大河川でもそう。
理由?
逆に聞きたいけど、こんな事起きても釣り場の近くで寝たい・・・?
釣り場に駐停車中のクルマは誘蛾灯のように釣り人を惹き寄せる
10年の経験から導き出される究極の真理にして真実がコレです。
多くの釣り人は「誰かがそこにいるから」という理由でこれから竿を出す場を決めているのです。
アナタが想像している以上に釣り人という人種は主体性がなく
誰かがそこにいる
↓
きっと釣れる場所なんだろう
というような
車中泊で前夜からクルマが停まっている場合、単純にクルマの露出時間(つまり主体性がなくレベルが低い人たちから見られている機会)が長くなるというのもありますが
誰かが前の晩からそこにいる
↓
きっとめちゃくちゃ釣れる場所なんだろう
という風に、彼らは
誰も居なければそこで釣りしようなんて思いもしなかったのに、誰かがそこに居るとわかっただけで士気が高揚する・・・無関心だったはずなのに誰かがソレを持っているとわかった途端に執着心を出す・・・こいう種族ってマジで存在しますし、重ねて言いますが、アナタが思っている以上に多く存在します。
え?
僻地の深夜にそんなヤツいないだろうって?
居るんだなァ・・・
浜にも居るし、磯にも居るし、漁港にも居るし、河にも居る。
午前2~3時頃にクルマ(つまりぼらおさんの)を見つけて隣に停めて「ここで釣りしてるのかな?」みたいな感じで付近の様子を伺い始めるヤツ、クルマの中を覗き込んでくるヤツら(←こいつらは車上荒らし予備軍の可能性すらある)はゴマンと見てきました。
そのホトンドが観察が一通り済むと去っていくので、その場に入ることが目的ではなかったことは明らかなんですよねぇ。
睡眠の邪魔ですし、翌日の釣りの邪魔(となるヤツら)です。
こういう類の人種を招き寄せる要素は排除するに限ります。
釣り場で寝てるとめちゃくちゃ職質される
おそらく所轄の警察署のルーチンになっているか、そうでなければ個別に通報されているかのどちらかとは思いますが、夜間、長時間にわたって駐停車(公道上かどうかは関係なく)していると職務質問のターゲットにされやすいです。
そして残念なことにこれらの職質は往々にして非生産的であって、善良で模範的な市民であるぼらおさんの気分が害されるくらい不快なコトにも為り得ます。
ちなみに自分はヤク中と疑われて所持品検査をされた挙げ句、車内のパネルというパネルを剥がされて引っ掻き回すように調べられたこともあれば・・・

一晩(というか数時間間隔で)に2回、ポリ公がやってきて「ご協力くださ~い(ニチャア」みたいな感じで真夜中に叩き起こされたこともあります。
エンジンを切ってないとか、民家の近くで騒がしいとか、消灯しておらず光が不審だとか、公道上(あるいは私有地)に車があるとか、そういうのは一切抜きに、です。
釣り場で寝ると変な人たちが集まってくる
実は集まってくるのは釣り人だけではありませんぞ・・・(苦笑)
【変な人たち一覧】
・花火を始める人たち(季節関係なし)
・感動のお別れ(留学?海外赴任?)のメッセージ動画を撮影する人たち
別バリエーションとして結婚式の祝福動画を撮影する人たちもいた
・車高をバリバリに上げた四駆で砂浜を暴走する人たち
・自動車運転の練習を始める人たち
辺鄙な場所だとハイビームで行われる可能性が高く、音と光でかなりの殺意が募る
・深夜バーベキューを始める人たち
・意味もなく真隣に停めてくる人たち
夜のドライブデート中のカップル率が異常に高い
・とにかくワーワー騒ぐ人たち
・ゴミの不法投棄にやってくる人たち
意外と地域住民が多いんだよなぁ・・・
・暴走族
とにかくウルサイ・・・○すぞガキどもと凄めば大抵消える

車中泊における二大許せん要素が「騒音」と「光」なのですが、夜、釣り場で寝てるとトコトンこの路線で攻めてくる(苦笑)ヤツらが居るんです。
誰もいないところでは何もしない(そもそも誰もいない空間には近づかない)くせに、そこに誰かがいるとわかると安心して騒ぎ始めるという、
外海の近くで寝ると愛車がモノ凄い勢いで傷む
特にこの2つは愛車殺しです
・強い向かい風の晩の浜
・磯ヒラをやるような場所/気候の海岸近く
海から(多少)離れているからとか、林を挟んでいるからとか、そんなの関係ないです。
向かい風の浜で寝る際はよーく耳をすませば天井やボンネットやらに細かい霧状の水滴や砂(もちろん塩つき)が降って当たっているのがわかりますし、朝、車のボディー表面を指で触ると海水の微粒子でネトネトしているのは磯ヒラあるあるです。

未舗装路を走ることが多い釣り車はただでさえ跳び石などで塗装にチップ傷が入っていることが多いです。
そこに潮風(というか霧状の海水滴)をあて続けるのは、まさに文字通り傷口に塩を塗る行為に他なりません。
海からほんの10分の距離を取るだけで回避できることなんですが・・・
結局どこで寝ればいいのさ?
何度もいいますけど釣り場の駐車スペースというものは、どんな辺鄙な場所でもアナタが想像している以上に出入りが激しく、睡眠的にも釣り的にも良くない結果になることが多いです。
そもそも(ローカルルールが余程浸透している地域は除外して)場所を抑えるために前夜から泊まることにはあまり意味はないんですよね・・・早朝3時やら4時やらに準備して磯に降りようとする人(←こういう人はガチでいる)が後から来たらどうしようもないんです。
慌てて跳び起きて負けじと真っ暗闇の磯に降りていきます・・・?
・・・ンな頭のネジが緩んでいる人とは競わないっしょ(苦笑)
そういう意味では前夜からそこに居ようが居まいが同じなんですよ。
端的に言ってしまえば釣り場の近くの、車をある程度の時間停めていい場所(道の駅やトラック用の広い仮眠/休憩用駐車スペースが確保されているようなコンビニなど)でルールとマナーを守って寝るのが一番いいです。
そいう場所が近くなければガチで絶対に人がこないような山や水辺(外海近くの場合は風裏であること)の空間がおすすめ。
目的の釣り場へはそこから「出勤」すればいいんです。
仮に20分の「出勤時間」が必要だったとしても、より質の高い車中泊睡眠で埋め合わせ可能です。
なお多少の田舎風景が続くような場所のオープンスペース(農道とか農地側の空き地とか)はたとえ夜間であっても誰かの目に留まり、不信感を覚えられる可能性が大です。
そのような場所で車中泊を繰り返すのは地域の為にもアナタの為にも良くありません・・・そんな所で寝るくらいなら(不安要素があるにせよ)釣り場で寝たほうがまだマシ。
釣り場近くの車中泊場所を上手に抑えることができるようになったら脱・釣り車中泊初心者ですぞ。
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