三寒四温ヒラスズキ

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夜明け前の気温は0.8℃

陽が登ったらもしかすると7~8℃くらいにはなるかもしれないが、風を遮るモノがなく頭から飛沫を被る磯ではそれくらいの気温上昇分は相殺されてしまう。

この時期、三寒四温の「寒」のタイミングで行う磯ヒラ(特に非・黒潮直撃エリアでは)は「かなりツラいよ」みたいなレベルを越えてる・・・いるのだけれども、我々はそれでも磯へ繰り出すのである(苦笑)





冬ヒラは「探求や表現の場」ではなく、それまで積み上げてきた知識・経験・技能が試される「磯ヒラマンとしての集大成を問われる期間」だと思いますね、個人的には。

冬、荒れた海は極上のサラシを提供してくれてる。
ただし春や秋と違って極上のサラシに投げさえすれば釣れるとは限らないのが、冬。
ところが厳冬期でもなぜかヒラスズキが接岸しやすい磯がある。
そういう磯の中でも特につきやすいピンポイントがある。


磯ヒラマンはいつかこのメカニズムに気がつくのデス。
ところがその磯やピンポイントは未来永劫同じように機能するわけではなく、去年の冬によかった磯、去年の冬によかったピンポイントが、今年はまるでダメなんてことは普通にある・・・・ということにも気がつくのデスな。

コンスタントに冬ヒラスズキを釣ることができる釣りウマな人は「ナゼか冬に強い磯」を複数、己がリストに所持しており、これまでの経験と今年の傾向の両面を擦り合わせながらヒラスズキを仕留めているのです。
彼らは冬に新規開拓なんてしていないし、新メソッドや新ルアーの導入なんてしていません。
卒論のテーマをこの4年間一度も取り組んだことのないモノにはしないっしょ?・・・今迄の集大成が試されるとは、つまりそういうコト。
冬は持っている引き出しの数が問われる季節であって、引き出しの数を増やす季節ではないのです。







いや、別にしてもいいんですけどね・・・「新しいコト」
でも、冬という季節は釣り人が行う「インプット」に対し、磯が返してくれる「アウトプット」が不安定なんです。
最善に近い、正しいインプットを行ったとしても、それに見合うアウトプットが得られなければ「観測」を見誤ってしまうんですね。
正しいインプットをしたのに正しい結果が得られないという事態が続くと(←これが「冬の磯ヒラは不安定」という構図である)、やがて本来正しかったはずインプット(つまりは自分)を疑い始めるのですな・・・特に初心者は。
あまり良い響きがしないっしょ?
効率が良いようには見えないっしょ?
だから磯ヒラにおいては冬に「新しいコト」に取り組み始めるのはオススメしません。

そこのところ、ぼらおさんは「自分は常に800%正しく、過ちを犯さない」という絶対的信念を持っているので揺らがないんですね。
釣れなければ、其れ即ち、磯と魚が悪いのです。
釣れれば、其れ即ち、ぼらおさんが正しいのです。


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みたいなことをブツブツいいながら空を眺めていると、ふとトンビが三羽

「海面下にイワシか何かの群れが浮上してきてあと少しで宴会が始まりそうな感じでワクワクウキウキしている飛び方」

をしているではありませんか。
ぼらおさんくらいの高みに達すると鳥のボディーランゲージを高精度で読み取ることができるようになるのです(マジ)
「イワシか何かの群れ」はそこまで大きくないような・・・?
群れの本体は別のどこかにいて、捕食者によって部分的にここに追い詰められたのでは・・・?
と思って、遥か沖の方へ目を凝らしてみると、(おそらく)カモメの大群が帯状に広がって海面近くでワァワァやっているのが見えるではありませんか。

アレが接岸することは多分ないだろうなァ・・・

ま、とりあえずコレを頂きますってんで投げてみると・・・


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55・・・くらいのフッコ
ヒットルアーは最近いい感じに仕事してくれてるコレ


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ゴーゴーフッコを釣った隣のサラシで即バレのワンバイト


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TKLM140Gでの初反応・・・磯でちょこちょこ使い続けているけれど、このルアーの磯における適性は120より乏しいように思える。
まぁもうちょっと使い込まないと何とも・・・

で、鳥さんが教えてくれた小フィーバーはオワリ。
ハッキリ言ってこういうシチュエーションに遭遇するのは偶然・・・単純に運の問題であって、毎回期待していいことはでない。

その証拠に、その2つサラシ以外は手を変え品を変えて叩いてもウンともスンとも言わないのである・・・極上のサラシ加減をみせているにも関わらず。


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かといって遥か沖の(カモメらしき)トリヤマの接岸に期待しながら時間を浪費するのもあまり賢い選択とはいえない・・・

ここは「過去のデータから冬に強い磯」ではあるが、ここが(鳥フッコを除くと)無反応となれば、「今年の冬に良い感じがしてる磯」に移動するほかない。

で、やってきた某磯。


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潮位が高すぎるのは承知である・・・ベストなサラシが出ないならば記憶している地形で勝負するのみ。

・・・あ、いま俺カッコイイこと言わなかった?
ヤベーよマジ、メンズノンノの表紙の話がきたら髪型どうしようかな?


みたいな深刻な悩みを考えながら、全盛期のベッカムレベルのクロス精度でシンペンを大遠投してウインドドリフトで「記憶しているそのゾーン」へと引っ張ってくると・・・


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みごとな丸呑み


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・・・呑み方は立派だけれども、サイズは先程のゴーゴーフッコよりさらに小さい気がする。

まぁしかしこれはこれで「狙い通りの魚」ではある。

晴れているので暖かいようにみえるけれど、これは2月の三寒四温の「寒」の日の、全体的に渋い(激渋といってもいい)中で、これまでの蓄積と今年の情勢を擦り合わせながら引き出した貴重な一匹である。
運頼み・・・出合い頭の事故に近い、先の鳥フッコよりは高い評価を与えるべき一匹である。






「ぼらおさんは常に正しい」という前提に立脚すると、この日このエリアにおいて磯が吐き出せる最大のアウトプットがこの魚という論理が成立する。


そこにランカーヒラスズキは居なかった
そこに真鯛のノッコミはなかった
そこに青物の回遊はこなかった
しかしぼらおさんはボウズではなく、ヒラスズキを2匹釣って1日を終えた



つまり


はぁ~
また勝ってしまったか・・・
敗北を知りたい



という、いつも変わらぬ結論で締め括るのでありました。

チャンチャン

使ったルアーズ

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1個500円の磯ヒラ爆釣シンペンやぞ


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前回の教訓を活かして今回はフロントに#2/0をツイン仕様、リアに#3/0をシングル仕様にしてみた。
リアの#3/0が奥にしっかり刺さっていて安心感はあったが、シングル故の呑まれやすさが仇となってリアがエラを大きく傷つけてしまった(〆て持ち帰り)。
フックセッティングは何の基準をもってして良しとするのか、考えさせられるところである。
自分はこのルアーにはST-46#4クラス(SPMHの#4)をアクションの面からもキャッチ率の面からも推奨したい。
フックの強度を重視するスタイルで釣っているならST-56#4クラス(SPHの#4)でも可。

こんなタックルを使っています










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