ジェントス GH-118RG

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初めての諭吉超えの高級ヘッドライト

【ジェントス GH-118RG】


スペックはこんな感じ:

明るさ(約):650ルーメン(Highモード時)
使用電池:専用リチウムイオン充電池 3.6V 3,200mAh 11.52Wh
充電時間(約):5時間
電池寿命:充放電 約300回
点灯時間(約):【ヘッド部】10時間(Highモード)
照射特性:フォーカスコントロール
照射距離(約):80m(最大時)
保護等級:耐塵・耐水(IP66準拠)
落下耐久:2m落下耐久
本体サイズ(約):【ヘッド部】W70.0×H45.0×D40.0mm、【電池ボックス部】W125.0×H50.0×D40.0mm
本体質量(約):243g(電池含む)

これを買おうかどうか考えている多くの人はGH-103RG(600ルーメン)GH-200RG(1200ルーメン)を比較対象にして迷っていると思います。

自分の場合、決め手となったのは





それらは長時間装着し続けるには少し重すぎる、ということ。

103RGで331g
200RGに至っては379g(!)


これらのハイブリッド式バッテリーモデルの重量はちょっとキツイですね。
バッテリーが(一昔前の交換が不可能な)完全内蔵型ではなく脱着可能型になっているのは評価しますが・・・いままで使っていたHLP-1804が206gなので118RGの243gくらいが個人的な許容範囲の限度だろうと思って選びました。

そしてそれは正解だったと思います。

ちなみにもう一つの比較対象であろう700ルーメンのHW-X634Hも353gというヘビー級の重量です。

さらにいうと、従来型の乾電池仕様のヘッドライトであるHW-X533Hは185gというなかなかのスペックなのですが、やはりここが乾電池仕様の限界なのでしょう・・・ライト自体の性能は520ルーメンで6時間という、比較対象の中ではもっともショボいものになってます。
まぁ値段も一番リーズナブルなんですけどね。

200RGの1200ルーメンという強大なパワーの魅力には最後まで惑わされましたが

・ヘッドライトのスイッチは極力シンプルであるべき
・一番使いたいモードはスイッチの最初にあるべき

という原則から外れている(スイッチの4番目・・・つまり最後に設定されている)ことが判明したため、心残りなく選択肢から除外されました。
118RGはスイッチの順番が

ハイ(650ルーメン)→ミッド(300ルーメン・・・これでも十分明るいというかHLP-1804クラスの明るさ!)→エコ

物凄くシンプでとても気に入っています。
意味のないセンサーモードとか点滅モードとかありません。






・・・あ、知ってますよ


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なぜ冨士灯器・・・つまりゼクサスが比較対象になってないのん?って言いたいんでしょ。

一つは(以前にも言ったことあると思いますが)ゼクサスもジェントスもアメリカの会社である「Favour Light社」がネタ元で、いずれの製品もその中国工場で作られているので独自構造とか存在しないっつーことなんですね。
違いがあるとしたら(Favour Light社が用意できるテンプレの範囲での)独自仕様くらい。

で、ジェントスのほうがリーズナブルなお値段であることが多い上に、明らかにゼクサスより防水防塵性能を重視した仕様でFavour Lightに頼んでいるっぽいのでジェントスを贔屓にしてるのです。

ジェントスは工事現場などでプロに使われることが多いのでそういうニーズをしっかり把握しているのでしょう。
スイッチの操作性、バンドとかコードの品質、耐久性に関するフィードバックの絶対数がそもそもゼクサスとは違うのかもしれません
ゼクサスがIPX4とかIPX5などの、やや頼りないスペックを提供しているのに対してジェントスは最低でもIP64、多くのモノがIP66になっていて安心感が違います(IPX○とIP○○の違いについては各自ググってください)。
自分もジェントスのヘッドライトが年々強靭になっていくのをリアルに体感している一人です(昔のジェントスはちょっと頼りなかった・・・クレームも出した笑)。
ちょっとやそっとの雨や潮かぶりではビクともしないのが最近のジェントス。
雨や潮かぶりでヘッドライトを何個もダメにしてきたからこそ、この価値がわかるんですね。

この「安心感」は何事にも代えがたいと思っています。





話を戻します・・・結局118RGを選んだ決め手となったのは

・明るさと持続時間
・軽さ
・防水性(釣り用で使うならホントに大事よコレ)
・機能(スイッチ)のシンプルさ

この4点のバランスだったつーことです。



で、気になる実際の使用感はというと・・・



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↑2時間くらいバッテリーを使用したあとの118RG
ハイ(650ルーメン)のワイドモード
とても明るい

※※実際には画像以上の違いを感じます※※
※※しかし「圧倒的な差」があるかというと、そこまでは無いと思います※※


↓フルに充電したアマゾンのニッケル水素電池*3のHLP-1804
ハイ(350ルーメン)のワイドモード
十分に明るく不満はないがパワーの差は歴然


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ぶっちゃけ118RGのハイで照らしながらナイトゲームの魚を撮影すると白飛びが連発・・・ワザと光量落としてます(笑)







これはもう比べ物にならんでしょ
安全な移動を心掛けるときはハイを使って魚の撮影の際は状況に応じて使い分け・・・
あぁいい買い物したなぁ~
なーんて悦に浸ってると意外なことに:


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↑2時間くらいバッテリーを使用したあとの118RG
ハイ(650ルーメン)のナローモード
フォーカスがあまり絞られておらず(これで最小)有効照射距離が短い

↓フルに充電したアマゾンのニッケル水素電池*3のHLP-1804
ハイ(350ルーメン)のナローモード
ビーム感があって有効照射距離が長い


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118RGのナローモードはウェーディング時に水深1mの足元を照らす分には必要十分というか「力強く適度に広い感」があって良い(実際にこの光で隠れアカエイを何匹か発見して蹴散らすことができた!)けれど、暗闇の中の山歩きや磯歩きで遠くを照射するには明らかに不向き。
別の言い方をすると118RGはワイドとナローの違いがあまりないです。
一方でHLP-1804のナローモードは指向性が強く、完全なる暗闇の中で遠くを照らす分には有利・・・使い分けによる存在意義が残ったので引退が伸びた。


ということで、当面の間は磯には今まで通りHLP-1804を、デイリーな釣りには118RGをお供にすると思います。


その他気がついたこと:


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この専用リチウム電池、外見は単三電池のような形してますがサイズが全然違います(かなり巨大)。


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よって後方のこの箱も実際のところは公式サイトで見たようなコンパクト感はありませぬ。
頭に装着した際の重量感・・・243gは妥当なモノだと思います。
HLP-1804の206gより負担を感じるとかはありません。
赤色の後部灯が備わっていますが、個人的にはそれは他のアングラーを惹き寄せる集魚灯ならぬ集釣り人灯だと思っているので使うことはありませぬ(苦笑)


気の所為かもしれないけど、乾電池やニッケル水素電池のヘッドライトと違って使用時間が経過しても光量が落ちにくいよーな・・・?


充電はUSBタイプC
持っていない人(いるのけ・・・?)もケーブルとアダプターが付属しているのでご安心を


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バッテリーを入れたままでも取り出した状態でも、どちらでも充電可能です。
バッテリーの寿命は充放電約300回とありますが、仮にダメになっても別売りされているので問題なし。
なんなら予備バッテリーを同時に買っておいてもいいかな。
ちなみに↑の差込口は箱の下部に面しているので、シリコンラバー製(?)のフタがしっかり閉めてあるならば水圧がかからない限りは水滴を完全にシャットアウトするでしょう。
Good !!
ちなみにユーザー登録すると5年保証を受けられるので、万が一のときのために忘れずに。


結論


特に干潟や河川でのウェーディングを多くする人にお勧めかな。
この光量があればちょっと濁りが入ったコンディションでも水底をしっかりはっきり照らしながら歩くことができます。
藪漕ぎのお供にもグッド。
小さなモノを取り出したり針先を確認したり糸を結束する際にも非常に有効。

ウェーディングをしない完全オカッパリの人には値段も性能も重量もやや過剰かも。

他の光源があちこちに点在しているであろう都市港湾がメインならもっと軽くてもっと安いヤツでいいと思います。

逆に磯での使用はあまりオススメしません・・・分かる人には分かると思いますが安全のためにも釣りのためにも「強い指向性の光」が必要な時があるんです、磯には。
フォーカスがもっと絞れる仕様ならどれだけ心強い相棒になったことか・・・実に惜しい!
勝手知ったる地磯までの軽い山歩きくらいにはいいんですが、ね。


というわけで、ジェントスのGH-118RGのレビューでした。


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迷った比較対象たちはコチラ↓










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