冬の現実を叩き込まれる磯ヒラ修行

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2月某日早朝

んっ・・・まだ陽が出てないのに気温が7~8度もある。
三寒四温の「温」の日やね。
この様子だと日中はたぶん15度くらいまで上がるんじゃなかろうか?
貼るカイロは朝イチかその次の磯までで、気温次第で外したほうがいいかもなあ・・・

な~んて考えながら車を走らせてやってきた1st磯





んー、風が強いけど波がまとまってない、よくある日本海側の北西ヒラスズキDAYって感じ。
このガチャ波はしっかり水を噛むミノーじゃないとアカンやろうなぁ・・・
こういう日は磯に人が少ないことだけが救いよなぁ・・・


からの・・・


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出会って4秒で合体
磯に降りて4秒でびしょぬれ

マジクソ
○ねよホントに

ぼらおさんレベルの高みに登ったアングラーともなると「荒れた日でも濡れない足場選びが出来ていてかつ普通に釣れているマウンティング」をさり気なくしたいワケですよ。
大好きなマウンティングが出来なくなったじゃねーか!
ファックが!

とりあえずこのままでは指が悴んでしまうので予備のグローブに交換しようとしたら、その必要がないほど水温が高い&気温が低くないことに気が付きます。

ほー、今年は冬の終わりが早いのかもしれん。

みたいに、ちょっとだけ楽観的になってからの・・・




完全無反応で一番目の磯を焼き尽くして終了




やっぱり冬は甘くないなぁ


・・・で、磯を立ち去る前にこれまで殆ど実績がない(ないことはないし、毎回一応撃っているもののやっぱり殆ど釣れた試しがない)サラシを撃ってみると


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おほー!
フッコげっと!!!
マンモス☆うれぴー!!


なんてなコトになって舞い上がってしまうんです。

だって、冬の磯ヒラにおいては一日の早い段階で

・ミノーに普通に食ってくる日である(変にセレクティブand/orセンシティブな日ではない)と判明する
・ボウズは回避された

この二項目が確定されると心に余裕が出来るんですよ。
重圧から解放されるといいますか、釣りを楽しめるようになるといいますか、まあそういうヤツ。

まぁこの様子だと渋い冬ヒラの日であるのは間違いないです。
だいたい1磯1チャンス(←1ゲットではない)くらいの日であって、釣りたければ磯をマラソンするしかない日の始まりにもう結果を確定させたってのは大きいんです。


つーことでやってきた二番目の磯


既に本日のテーマというか、成功のためのエッセンスは抽出済みです

重要なのは「次の磯へのランガンのために高速で回す」こと・・・それに加えて、さっきの磯のように低実績のサラシから出る可能性もあるので高実績サラシにしがみつく時間を削って「薄く広くの精神で投げる」こと。


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結果同じルアーを使って2ヒット0フィッシュで終了。

最初のチャンスは文字通り掠っただけでどーしようもなかった。
2回目のチャンスは足元でヒットした次の瞬間、都合のいい横波がやってきたのが見えたので超速攻でランディングにトライ。
すると・・・岩の上には揚げたけれど波の勢いが強すぎてテンションが抜けてしまって水が残っている状態でフックアウト、そして次の瞬間に引波でサヨウナラ。
普通ならばキャッチ認定してもいいのですが、自分に厳しいことで有名なぼらおさんはこれをノーフィッシュと判断しました。
いやあ、やっぱり自分の中のスポーツマンシップがそれを許さんのですよ(笑)

1磯で2回もチャンスが出たので離れるのが惜しい気がしますが、3回目は絶対にないことを知っているので次の磯へ向かいます。


で、三番目の磯


やっぱり暑くなってきてお腹に貼っていたカイロを剥がして出陣・・・からの


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1ミスバイトで終わり。
もしかしたらヒラではなくマルだった可能性もあり。
もう既に走破距離はよゆーで万歩超えてますが体力的には限界はまだ先・・・ってことで


特に思うこともなく無言でやってきた四番目の磯


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完全ノーバイト

ただし、デカマサのボイルに遭遇して血沸き肉踊る瞬間が10秒だけありました。

1分前に立っていた地点Aにいたままだったらワンチャンというか、多分ヒットしてたはず。
ところがマサがやってきた瞬間に立っていた地点Bでは距離的にも風向き的にも付けていたミノーでは到底届かず、慌ててヘビーシンペンに付け替えるも時既に遅し・・・デカマサの群れは完全に射程外に抜けてました。
そして二度と戻ってくることはありませんでした。

クソッ・・・クソッ・・・!


流石に足腰にキてた五番目の磯


完全ノーフィッシュノーヒットノーバイトで終戦


結局5つの磯で4回のチャンスがあり、1匹をゲットして終わり
期待値としては1磯0.8チャンス
そしてランディングの見込みがあった接触は正味2チャンスだったので1磯につき0.4匹が最大のリターンであったという冷酷無情な現実があります
逆にいえばノーミスが前提で1匹釣るのに必要な磯の数は2.5磯だったという計算になります


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最初の磯のフッコの存在がなければ悲惨も悲惨、死にたくなるような内容です。

でも、これぞ冬磯、これぞ冬ヒラって感じで嫌いではないです。
この「やりきった感」は登山とか長距離走に近いものがあると思いますね、多分。
なんてことをブツブツ陰キャっぽく呟きつつ、生え始めた海藻に気をつけながら磯を後にしました。

使ったルアーズ


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厳しい冬に頼りにしていいミノーはこちらから

こんなタックルを使っています








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