ツ抜け確定の冬爆劇・・・悲劇的結末

7つ目のサラシは最初のサラシと同じで
「やたらと出るけど綺麗に乗らない病」
が蔓延していた。
サラシのド真ん中より、サラシの切れ目付近でタイドミノースリム140をゆっくり大きなストロークでスウィープして動きを乱しながら引いてくると出るんです。
次から次へと。

でもどうやっても綺麗に乗らず、2,3匹フッコをバラしてしまうんですね。
でもそこは百戦錬磨のぼらおさん、食い逃げは許さないぞってことでついに・・・

8匹目のフッコが御用となります。
うーん、これをキープ用にしようかなぁ
この先にはサラシがあと3,4つほど控えているが、ここほど都合のいいタイドプールはない。
それに1匹といわずにここで2,3匹くらいやってしまってキープ枠を埋めてしまい、それ以降に釣れた魚はすべてリリースという取り決めを守ったほうがタイムマネジメント的に良いかもしれん。
が、その場合に問題となってくるのは、この磯は持ち帰りにやや難がある(激キツというわけではないが)という点である。
まあよし、とりあえず締めずにストリンガーに繋いで放り込んでおくか。
あとから決めればいいさ。
と、その時ッッ!?

!?!?!?
何が起きたかは、0.3秒後に伝わってきた痛みが全て教えてくれました。
釣れすぎて雑になってたなぁコレ。
気持ちが緩んでいた。
まるでバチパターンの35cmの金太郎飴セイゴをリリースするかように、フィッシュグリップを使わずに横着に針を外そうとしていたのがそもそもの間違いだった。
しかも運がわるいことに当初装着していた防御力が高いグローブ↓↓が濡れてしまっていて

主に磯への行き来に使う予備グローブ(これはフックに対する防御力でいえば皆無に近い)を装着していたのが致命的だった。
ともあれ、別のフックに刺さっていた暴れるフッコの振動がなかなか凶悪な痛みの元となるので、まずはそっちを外します。
外すのも激痛、かといって外さないも激痛。
くぅ~こいつはキクなぁ・・・
で、一呼吸ついてから、次は二次被害の発生(つまり別の針がまた手のどこかに刺さること)を避けるためにルアーから指に刺さったフックを外します。
これほどスプリットリング一周が痛いとは・・・
でもフッコの暴れよりまし・・・まだマシ・・・
ってことで、なんとか刺さったフックとグローブと指だけの状態にして、患部の状態の確認を試みます。

ナイフでグローブを切り裂いて(ムカつくことに針の刺突に対する防御力はないくせに刃物の斬撃に対しては強い)ゆっくりめくってみると・・・
あ、(自力での処理は)無理
血はそれほど出てないし、もう止まってる。
だけど針先が綺麗に肉に埋まっていて角度的に押し出せない。
自分だけでは針先を指の先に突き出す、という行為が望めない。
親指を押さえつけて針先を皮膚の直下までもっていかないと始まらないのですが、自分独り・・・片手だと親指の肉を押さえつけて圧迫することが無理なんですね。
やっても我慢できない痛みを感じるだけで丸損でしょう。
ぼらおさんはこういう処置を独りでしたことがあるのでわかるのです。
その時は角度が良かったのですぐに針先を肉から出せたし、針も細かった。
と、ゆーことで近くの救急外来で受け入れてくれそうな病院をグーグルマップで探してみます。
できればこういう事故が珍しくないであろう漁師町近くの大きな病院がいいなぁ
ってことで良さそうな病院に電話を掛けて状況を説明して受け入れてくれるかどうか聞いてみます
「少々お待ちください」
といわれて保留音が流れる待機中・・・
暇なのでスピーカーモードにしてルアーを替えて釣りを続行してみた
すると・・・
普通に釣れた
(9匹目)
が、この指ではランディングが不可能ではないが、リスクが高すぎることに気がついた。
キャストは多少不自由だができる。
ファイトも多少難があるができる。
が、安全なランディングができない。
咄嗟に物が掴めないってことは磯では致命的になりえるんスな。
ツ抜け目前で無念の撤退が決定された瞬間である。
足元まで寄せたフッコを軽くシェイクし続けてフックアウトさせていると保留音が切れて
「対応できます。早くきてください」
とのこと。
まだタイドプールにいた犯人のフッコをリリースして荷をまとめて磯を離脱して(←これも何気に簡単ではなかった気がする)、着替えて(←これも片手では苦労した記憶がある)、それから運転して(←これはそれほど難しくなかった)病院に向かうと・・・

麻酔打たれてやっと痛みから解放されて、切開されることなく妙な器具を使って(やっぱり親指をギュゥーっと押さえつけられた)針先が押し出されて、めでたしめでたし。
ちなみに医者からは「今日はもう(釣りの続きは)止めたほうがいいよ」と言われました。
そんなん言われんでもわかるわ!
と、言いたかったのですが、また磯に引き返して釣りしたそうなツラをしていたのかもしれないので、無言で頷いてから支払い受付のほうへ歩き出します。
・・・と、いうことでこの釣行はツツ抜けどころか、ツ抜け未満で終わりました。
もし仮にですが、続行していたら最低でもこの磯で10、次の磯で20は約束されていたのは間違いありません。
あとはこのエリア外の磯でどれくらい上乗せできるか、トリプルつ抜けに届くのかどうか、という日でした。
マジで。
こういう本物の大当たりの日は本当に貴重なのでまったく未練がないといえばウソになりますが、傷を化膿させたら馬鹿らしいし、「次」はきっとあるだろうしで、大人しく家路につきました。
使ったルアーズ

ヒラスズキも自分の指も爆釣!
やっぱりすごいねタイドミノースリム140
このルアーのインプレ記事はコチラから
こんなタックルを使っています
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