前回爆ったから、3月になったからといって現実は甘くはなかった

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傷がまだ全然癒えていないのに意気揚々と磯に現れたぼらおさん。
現場に着くなり

「勝った」

と言い





・・・たかったのですが、波が高杉晋作。
朝イチの磯inを思い止まって候補地の様子見から始めます。

ありゃー底荒れ入ってるところは入ってんな
高所もちょっとやべーぞこりゃ

と、いうことで時間つぶしのゴロタで


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完全無反応をくらいつつ・・・

そろそろ良いだろ(風は既に収まりかけているが波は少しタイムラグがある)ってことで本命にinすると


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全体的に荒杉謙信

わちゃわちゃしてんなぁコレ

しかしまァ底荒れもしてないし、これくらいならヒラスズキは成立するってことで撃っていくと・・・


結局ノーヒットノーバイト


○ねよばーか!ばーか!


ちなみに隣接する磯(つまり当日3ヶ所目)でもノーヒットノーバイト


と、ここまで・・・発生したイベントといえば足を滑らしたらとてもヤバイ所(磯への往路)で片足を滑らしたけど踏みとどまったことくらい。
やっぱり雨後の赤土はやべーな。
両手が塞がってなくてよかった。
この磯から引き上げると冷静に情勢を分析します。

今日は以下の理由により釣れない日であることはもう明らかである

・全体的にみて荒れすぎてヒラスズキが積極的に居着きたいサラシの数が少ない
・全体的にみて荒れすぎて安全に釣れる足場の数が少ない
・この風は一定の時間、一定の方向で安定した風ではなかった
・この風はとても冷たく、気温が一気に下がった結果表層水温も一気に下がっている
・ヒラスズキもベイトもそいういう急激な変化が起きた浅瀬は好まない




ハッキリいって今後の展望はない。
よくよく考えれば家を出る前からこんな釣りなるであろうことは薄々勘付いていた。
波読み風読みの達人であるぼらおさんはこの風が「すぐに通り過ぎていくただ寒いだけの北風」であることを知っていた。
(ここまで荒れ杉だとは思っていなかったが)
ただ、前回の消化不良というか不完全燃焼というか、そういう形で終わった磯ヒラ釣行の無念を晴らしたかったのだ。

そうか、今日のオレは磯を歩きたかったんだな。

というポエム入った感情の整理がつくと次の磯へと足を進めます。
この時間にもなると朝わちゃわちゃしていた波が落ち着いてサラシも撃ちやすくなるのですが、相変わらず続く無反応時間。


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とある地点まで撃つと「もう今日はこれでいいかな」という諦念に至ります。

ここから先もまだ少しサラシがある。
しかしここから先は歩く労力が増すにも関わらず、サラシの生産性が低いのでリターンが合ってない。
今日はもう十分歩いた。
ここまででもういいじゃない・・・


一見するとベテランの悟りのようにも見えないことはない、↑の心境ですが・・・

ぼらおさんは知っています。
これは負け犬の言い訳であると。
福岡デスサーフを生き抜いた経験者は知っています。
妥協せずに歩いた分だけチャンスが増えると。
今日の磯は間違いなく冬に戻っているのでひたすら数を撃つしかないのに、それを嫌がってどうするんだと。
オレは歩きたいから歩いているんじゃない、釣りたいから歩いているんだと。

磯ヒラスズキとは、客を招いてごちそうすることでもなければ、文章を練ったり、絵を描いたり、刺繍をしたりすることでもない。そんなお上品でおっとりとした、雅やかなものではない。磯ヒラスズキとは磯歩きである。一つや二つの山や崖でへたれることなく歩き続ける、激烈な行動なのである。

そいえば毛沢東もこんなこといってたな。




というわけで続行




からの・・・


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ハイ、きたよ~キタキタ

間違いなく最初で最後のチャンスでした

セイゴでもフッコでも激嬉しいです


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実はこのヒラスズキが出たサラシは、磯の歩きにくいゾーンに入る手前の足場から辛うじて届いていたので、別の角度から既に撃っていたんですね。
だからもうここは撃ったからパス・・・なんてこともできたのですが、やっぱり通す角度を変えることには意義があるといいますか、「冬は生産性の高いサラシは雑に、逆に低いサラシは丁寧に」という、かねてから主張している持論を実行したのが良かったです。
足場(角度)を変えるとポンッと出てきました。
「歩いた分だけチャンスが広がる」という精神論とともに手繰り寄せた価値ある一匹でした。

あー、楽しい。

あー、嬉しい。

一匹がこんなに愛おしいとは・・・ホント、歩いたかいがあったワイ。

よし、今日はここまでとする。

使ったルアーズ

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荒れていてもしっかり水を噛んで足元までキッチリ・・・なミノー
お勧め


こんなタックルを使っています







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