博多湾のタチテンヤで使う竿②

わからんなら炎月BB買っとけ
・・・という、身も蓋もない結論がすでに出ているこのシリーズ。
続ける意味あんのこれ?
調子は7:3の乗せが安牌
誘いもアワセも手探り状態の人・・・要するにビギナーであるならば7:3の乗せ調子を選んでおけば大きな失敗になることはまずない・・・と思います。
タチテンヤ界隈的には7:3の乗せ調子と8:2の掛け調子が二大派閥なんですけど、言うまでもなく前者が初心者フレンドリーな仕様です。
両者の違いは大体こんな感じ
7:3乗せ調子
・オートマ
・初心者からベテランまで万人向け
・食いが渋い時に有効
・パワーは弱め~普通が適切
・積極的にアワセてもいいけどアタリが読めないまま待ってもそれなりの釣りになる
8:2掛け調子
・マニュアル
・玄人志向
・活性が高い際に有効
・パワーは普通~強めが適切
・アタリの質を読めないと宝の持ち腐れ
博多湾で万人向けの竿となるのは間違いなく前者です。
あと、調子だけではなくパワーにも関係してることですが・・・
7:3乗せ調子のライトなパワーの竿は誘いが自分が思っているより表現できていない可能性があり、また、アワセがシャープに入りにくい傾向があります。
8:2掛け調子のやや強めパワーの竿はライブリーな誘いが表現でき、しかもシャープなアワセが可能となりますが「本アタリがこないから出るまで待とうホトトギス作戦」が上手くいかない傾向にあります。
なお、タチテンヤ専用竿には9:1の超アグレッシブな掛け調子のモデルが存在しますが、そんな竿を検討する方は間違いなく自分のニーズを完璧に把握している玄人のはずなので、そういうブツへの余計な言及は避けたいと思います。
ハイ。

パワーは
後々「もっと強めのハリがあるヤツがいい」とか「もっと柔らかく深く沈むヤツがいい」とか気が付くことがあるかもしれませんが、最初の一本は王道のノーマルなパワーを推奨します。
なお、ビッグイワシ(と30号↑の大型テンヤ)を使ったドラゴン狙いに関しては除外して書いています。
この記事シリーズはあくまで30g前後の小型テンヤを使ったオーソドックスな博多湾タチテンヤに関する話です。
炎月BBでいうとB69M-S(/2)
スピニングならS610M
紅牙Xでいうと69MHB-S
スピニングなら69MHS-S
調子の項と少し被っていますが、基本的にベリーにパワー(張り)があると、テンヤがよく動くようになりアワセの面でも有利になります。
逆にベリーにパワー(張り)がないとテンヤがあまり動かなくなり、アワセの面で不利になって全体的に「待ちのスタイル」になりやすいです。
ただし、超渋い年の超渋い日には誘いだのアワセだのがまるで関係ない、「竿の柔さこそが正義」みたいな現象が発生することがあります。
アタリはあれど一向に本アタリが発生せず、幾度アワセど一切乗らず。
・・・みたいな(苦笑)
そういう激渋釣行を何度か体験し、同船者のめちゃくちゃ柔らかい竿の威力(そういう竿は他の竿が弾いてしまうところを最後まで食わせることができる)を目の当たりにすると、欲しくなるのは柔らかいモデルになるかもしれません。
それはさておき、前述の通り最初の一本はスタンダードなブツを選ぶのが無難かと思われます。
今まで見た中で最高の凄腕が使っていた竿は
その御仁とは何度か(全部偶然です)同船したのですが、あまりのヤバさ、あまりのレベチ具合にどこの船長も脱帽してしまう域の腕でした。
何がどう凄いかというと、誘いもアタリの読みも合わせのタイミングも全てが最強で死角が無いんですよね。
他の人が釣れない時間帯に一人だけ釣るし、他の人が釣れている時間帯はもっと釣るし、しかも釣るサイズがいいしで、隣でやっていれば自分との格の違いがすぐにわかるような人でした。
聞けば前日に別の船にのってタチウオ満タン持ち帰ったから今日は釣ったのはあまり釣れなかった人に全部やる・・・・くらいのタチウオ狂。
そんな氏が使っていた竿は
「7ftちょっと無いくらいのソリッドティップで8:2掛け調子の硬め強めのスピニング竿」
・・・ごめんなさい(笑)
実は上手く盗み見ることができませんでした。
メーカー不明モデル不明
こんなタチテンヤ専用竿あるんかいな?
でした。

キャスティングタイラバの竿かと思ったのですが、タイラバで硬めの8:2のスピニングモデルはそうあるものではないと思うので、結局のところ何用の竿かすらよくわかりません。
ともかく、氏が重視していたのはおそらく下記3項だったと思われます。
・ベリーに張りがあって思い描く誘いを演出できること
・ティップで視覚的にアタリの質を読めること
・アグレッシブなアワセで掛けにいけること
スピニングを選んでいるのもおそらく「巻きの感度」の都合だと思います・・・ティップでもアタリを見てるけど巻いてる指でも情報を感じ取ってるよ、みたいな。
予備竿として7:3の乗せ調子のベイトも持ち込んでいたのですのが使っているのはほぼ↑の竿。
攻めのスタイルを貫き通したらこうなりました、みたいなオーラがでていて格好よかったです。
この釣りは【竿】だ!
博多湾のタチテンヤにおいては、リールはわりとどうでもいいです。
テンヤは以前のシリーズで書いたように、まぁわりとどうでもいいです。
が、竿だけは真面目に選んだほうがいいです。
この釣りは竿です。
ライトなジギングロッドでも釣りは可能ですが、ジグを動かすために設計されたチューブラーティップにはテンヤをやる上での限界があります。
腕ではなく道具で負けるという悔しい日がやってきます。

と、いうわけで、別にシマノでもダイワでもなんでもいい・・・アブガルシアでもメジャクラでもなんでもいいのでこの記事の条件に合うような竿を探してみましょう。
ハイエンドである必要はありませんし、タチテンヤ専用竿である必要もありません(専用竿でもいいですけど)。
まあやっぱり、お勧めは1万円~1万5千円くらいのタイラバロッドのエントリーモデルですね。
※※くどいようですがビッグイワシを使ったドラゴン狙いに関してはまた別の話です・・・あしからず※※
つーわけでスタンダードならこれらから
・・・もしくはスピニング派ならこれらから選んでみてはいかがでしょーか
ちゃんちゃん!
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