「一番信頼しているミノー」にどうしても出ない時のための備え③

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今回はこの問題の本質に少し触れてみようと思います。

「本質」とは何か?

それはズバリ・・・




出ても捕ることが出来なければ意味がない

この一言に尽きます。
勿論ですが、この

「出ても捕ることが出来なければ意味がない」

という言葉は

「出ても乗らなければ意味がない」

という意味も包括しております。

さらに一歩進んで言うと

「ミノーに替えて使うと効果があるかもしれないが、その代償として場を荒らして全てをダメにしてしまうかもしれないリスクを孕んでいるようならば意味がない」

ということでもあります。

順を追って説明します。







「出ても捕ることが出来なければ意味がない」


標準的なミノーに反応しなかったヒラスズキを出す能力はあるけれど(主にフック事情から)ランディング成功率が低いルアーを使うことにはあまり意味がない、ということです。
主に小さなトレブルフック搭載のジグヘッド+ワームやテールスピンジグなどが該当します。
フッキングした瞬間に伸される・ちょっと突っ込まれたら伸される・飛ばれたら(着水の瞬間に)伸される・ランディング中に支えきれれずに落ちちゃう・・・せっかく魚を出しても捕りきれないのであれば意味がありません。

逆にいうと120~150mmクラスのオーソドックスな磯ヒラミノーは、そのフック事情からして

・そもそもランディング成功率がかなり高い
・多少の無茶が出来る
・硬め強めの竿でも対応できる(タックルに左右されにくい)

何か特別な事情が無い限りにおいては(釣り人からみて)一番確実で信用に足るルアーなんですね。
ミノーで出る状況であるならば奇を衒うことなくミノーを使うべきなのです。


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時々「ワームが一番釣れるならワームを最初から使えばいいじゃん」みたいなこと言ってる人みかけますけど、そういう人たちは「出たけど捕れなかったときのリスク(確率)」というものを全く考えてないんですね、はい。

ごく当たり前の話ですけど、磯ではMHの#8が2本とかのルアーより、MHの#3が3本とかHの#2が2本とかのルアーのほうが心強いに決まってるじゃないですか。
本命が駄目なので二番手三番手にアプローチしてみる、正面大手門からの攻略が無理なので搦手から攻略してみるのが筋ってモンじゃないですか。
よってワームやら小型シンペンやら何やらの隠し玉を一番最初から使うのはロジカルな行為ではないですし、ミノーに反応が出なかったフォローとしてワームやら小型シンペンやら何やらの隠し玉を使うのであれば「出るし捕れる」セッティング(←メインタックル含む)で使うべきなのです。







「出ても乗らなければ意味がない」


これは主にトップ系をマニュアル操作して魚を出した(けれど乗らない)時のことを指します。

そりゃ嬉しいですよね、コーフンしますよね・・・ミノーをいくら投げても出なかったところにポッパーなんかをちょこちょこ動かしてみた途端、水しぶきが上がろうものなら脳汁ドバドバもんですよ。
やってやった感があるといいますか、自分の選択センスに酔えるといいますか、まぁそういうヤツ。


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ただし・・・ご存知の通り、磯ヒラのトップって出るけどクリーンに乗ってくれない率がマジで高いんですね。
ステイに来る時はそうでもないんですけど、ちょこちょこちょこちょこと、ヒラスズキにシルエットをはっきり捉えさせないため(止めてルアーの輪郭がハッキリした瞬間に見切られる)に兎に角動かし続けないといけないシチュエーションにおいては、釣るためにルアー投げるというよりも、出すためにルアー投げる感があるくらい・・・手段と目的が逆になってる感がモリモリなくらい乗らないことがあります。

このような状況においては乗らないバイト(←磯ヒラマンはこういうのを「トップで無限バイト発生!」みたいな表現を使うので信用ならんのです)のトータル数よりも、一撃のクリーンで深いバイトのほうが遥かに価値が高いワケです。
ルアーのどのような要素が深いバイトを誘引するのかを見抜き、選択し、実行する必要があるということです。

もっと端的にいうと「トップじゃないと出ない」と思っていたシチュエーションが、実はミノーの手動アクション(要するにジャークの平打アクションとかスウィープとかいわれるヤツ)でもまったく同じように出ることがあり、その場合においてはミノーの手動アクションのほうが深いバイトを誘引させることが出来る・・・という話デス。
スタジオジブリ風にいうと「トップだけどトップじゃなかった!」ってやつデス。
詳しくは「ルアーを手動で動かしてみる」という独立した項目で後述します。







「ミノーに替えて使うと効果があるかもしれないが、その代償として場を荒らして全てをダメにしてしまうかもしれないリスクを孕んでいるようならば意味がない」


なんのこっちゃ、と思われた方もいるかもしれませんが、シンプルに言い換えると


出るかもしれないけどエビる率が高いルアーは(場が荒れるかもしれないので)意味がない


ってことです。

弱いサラシの海を主戦場にしている人のルアーセレクトを参考にしていると痛い目に遭いやすい、ともいいます。


例えば、スピンテールジグ(メタルマルとかPBシリーズとか)。
例えば、ローリング一辺倒の表層系シンペン(マニックとか)。
例えば、磯ヒラ用としては水噛みが極端に悪いサブサーフェスミノー(コモモ125とか)。
例えば、一部のジグヘッド+ワーム(VJとか)。


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このようなルアーはその(団子だったり棒だったりの)スポイルされたアクションの不自然さによって場全体を殺してしまうリスクがあるってことです。
ヒラスズキってそんなにアタマがいい魚じゃないですけど、目だけはマジでいいんです。
上記のルアーは着水の衝撃でエビってしまう可能性が高かったり、表層のサラシで揉まれるとアクションがすぐにダメになってしまう可能性が少なからずあったりして、リスクとリターンがあまり合ってなかったりするんですよね。
いや、全てを理解した上で使っているならいいんですケド。

というわけで他人やらメディアやらに振り回されることなく、自分と自分が行く海況に適したルアーを選びましょう。







④に続く
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