コアマン IP26 アイアンプレート26

メーカー:コアマン
カテゴリー:鉄板バイブ
実は正真正銘の「元祖」鉄板バイブ・・・ではないらしい。
しかし、シーバスルアーに「鉄板バイブ」という揺るぎない一大ジャンルを打ち立てのはこのIP26であることは間違いないです。
そのオリジナリティーに敬意を表して。
サーフ ★★★
内湾干潟 ★★★
河川/河口 ★★★
磯 ★★★☆
港湾 ★★★★★
水深があって潮が動く場所・・・つまりは港湾での使用がもっとも想定されています。
鉄板バイブはヒラスズキ釣りにおいても使い方が確立されていますが、後述のエビ絡みの問題とフックサイズの問題もあって、磯との相性は後発鉄板バイブに劣ります。
飛距離 ★★★★★
飛行姿勢 ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★
残念なことに飛距離については明らかに後発他社製品に負けています。
飛距離より問題なのが、フックがボディに引っかかりやすく「エビりやすい」という点。
慎重に慎重を期した、まるで全盛期のジダンのトラップを思い起こさせるようなフェザリングでふんわり柔らかに着水させても、ワンキャストまるまる損した。ということが残念です。
沖堤防のような
「ロングキャスト→カウントダウン→早巻き→釣れなかったらランガンで繰り返し」
こういう場所で使うのであれば1回のミスキャストくらいどうでもいいかもしれませんが、橋脚撃ちや磯でのサラシ撃ちでは1回でもエビらせたルアーを通してしまうとそこで終了・・・というシビアな事態が起こりえます。
IP26を投げ続けるのは、このストレスの問題があってあまり楽しいものとはいえません。

鉄板バイブの基本は
・遠投して
・任意のレンジまでカウントダウンして沈めて(あるいは底をとって)
・早巻き
です。
着水直後の表層超早巻きがツボに嵌まる時もありますね。
アクション ★★★★★
他の鉄板バイブにはなく、IP26にだけある動きをするかどうか、といえば・・・うーん(苦笑)
あ、誤解なきよう言っておきますが、アクションの質は高いです。
振動し始める速度域が比較的スローでありながら、高速リトリーブでも超強振動になったりしません。
思うに、鉄板バイブとしては比較的高価なIP26を選ぶ最大の理由は・・・
元祖であるということもありますし、多くのアングラーから絶大なる支持を得ているということもありますが、なにより
「自信を持って投げ続けることが出来る」
ことにあるのかもしれません。
特に港湾で最強無双のルアーですが、ナイトゲームには無縁でシャローエリアでもあまり使われないかも。
サーフにもちょっと必要ない(サーフには軽量バージョンのIP18を推奨)です。
IP26の最大の泣き所・・・それがフック。
搭載フックはガマカツRBM#7で、はっきり言えばショボい。
・・・しかも、デフォルトの#7でエビ絡み問題が多発するのでサイズUPすることも難しい。

障害物のない港湾エリアで、やわらか~いロッドにゆるゆるドラグ設定・・・これでどんなセイゴでもフックオン!
という当時の開発者のスタイルが透けて見えるかのようです。
あ、大切なことを言い忘れました・・・
申し訳なさそうに付属しているスナップは、IP26を購入してパッケージを開封して二秒以内に取り外して捨てましょう。
値段 ★★★
安定供給 ★★★★★
鉄板バイブにしては高いけれど、弾数は多く安定した入手が可能。
最終評価 ★★★★☆
多分、全国のデイゲームを変えた革命的なルアーでしょう。
統計学的にみて日本で一番シーバスの漁獲高があるルアーかもしれまん。
その実績故にIP信者・・・すなわちコアマン信者の数は知れず。実績もまた、計り知れず。
惜しむらくは、パイオニアゆえの問題(フックチューンやエビ絡みの問題)。
ほぼ全てのルアーメーカーから鉄板バイブが発売され、後発のメリットを活かした鉄板バイブが存在する今、IP26は決して最高のルアーとはいえないでしょう。
それでも、鉄板バイブとしてのアクションの質・・・完成度の高さと、そのオリジナリティーに敬意を表して人はIP26を選び続けるのです。

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